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夕学プレミアム
半藤一利 史観『海舟が見た維新・明治』

日程

日程 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
2008年 3/14(金) 3/21(金) 4/4(金) 4/11(金) 4/25(金) 5/9(金) 5/16(金) 5/30(金) 6/6(金) 6/27(金)

歴史作家 半藤一利が語りおろす、もうひとつの明治維新史

半藤一利幕末のペリー来航(1953年)から明治初頭の西南戦争(1877年)に至る20余年の幕末・明治維新史は、日本が大きく転回し、近代国家として生成されていった激動の時代である。
そこには、大きな時代の波に翻弄された人々の悲劇、新しい時代の扉を開けた先駆者達の情熱、相克の中で繰り広げられた権謀術、その後の日本の進路を決めた大計等々、幾多の物語があった。
しかし、歴史は常に、戦いの勝者によって記され、語られるものである。実際にこの時代を舞台に、倒幕の志士達や維新の指導者をモチーフにした数多くのドラマが語られてきた。
本講座は、幕府の幕引きを担い、維新後は新政府に影響力を発揮した勝海舟の視点に立つ。
「海舟は明治維新をどのように見ていたのか」をテーマに、卓抜した歴史観を持ち、数多くの著作を世に送り出してきた歴史作家の半藤一利氏が語り下ろす、もうひとつの明治維新史である。

進め方

各セッションは講話90分、質疑応答30分で進められます。

内容

Session1 「ペリー来航」〜「終わりの始まり」を告げる号砲

1853年軍艦四隻を率いて浦賀沖に現れた米国使節ペリーの来航は、260年続いた徳川幕府の「終わりの始まり」を告げる号砲を鳴らすことになった。混乱する幕府内にあって海防意見書を提出し、頭角を現しはじめた海舟は、幕府海防掛大久保忠寛一翁の知遇も得て役入りを果たし、長崎伝習所に入門。人生の運をつかむことになる。

Session2 「安政の大獄」〜井伊直弼の大弾圧

1858年大老井伊直弼は独断で日米修好通商条約を締結、尊王攘夷派の大きな反発を受けることになる。井伊は反対派に対する大弾圧を敢行し、力でこれをねじ伏せようとするが桜田門外で水戸浪士の凶刃に倒れる。一方海舟は、長崎で洋式海軍技術、操練術を学ぶことに没頭する。

Session3 太平洋を渡る咸臨丸〜日本海軍の黎明

桜田門外の変以降の幕閣では、幕藩体制の再編強化と尊王攘夷運動の沈静化を図るべく公武合体策が進められ、将軍家茂と皇女和宮の婚儀が成立する。
1860年海舟は咸臨丸に乗り込み太平洋を渡る。帰国後、海軍建設を目指し、持ち前の闊達な行動力で広く人材の育成、登用に力を尽くすが、保守派からの圧力を受けることとなる。

Session4 薩長同盟〜命運を決めた歴史的な握手

軍艦奉行を免職された海舟が大坂で失意の日々を送る頃、京都では坂本龍馬の仲介で、西郷(薩摩)と桂(長州)密かに会談、薩長同盟が結ばれる。二大雄藩の連合で時勢は一気に倒幕に向けて傾くことになる。一方、蟄居生活中の海舟は西郷隆盛と出会い、その胆量の大きさを強く胸に刻む。

Session5 大政奉還〜乾坤一擲の大勝負

風雲急を告げる中で、一橋(徳川)慶喜に請われて幕政に復帰した海舟は、膠着した第二次長州征伐の講和交渉を担う。倒幕勢力の糾合を前に、自らの劣勢を読んだ将軍慶喜は乾坤一擲の大勝負、大政奉還に打って出る。倒幕派は討幕の密勅を得て、真正面からの対決へと突き進む。

Session6 戊辰戦争〜将なき軍の悲劇

1868年1月ついに両者は鳥羽・伏見の戦いで激突、戊辰戦争に火ぶたが切って落とされる。ところが将軍慶喜は、敵軍に翻った「錦の御旗」を見て戦意を喪失。味方軍を置き去りにしたまま、突如江戸に逃亡してしまう。これを期に幕府軍は一気に瓦解していく。
海舟は江戸にあって、いよいよ迫り来る徳川幕府最後の時を見据え始める。

Session7 江戸城無血開城〜運命の会談

官軍の東征の中、徳川慶喜は上野寛永寺に蟄居する。陸軍総裁として幕府方を代表する役割を担う海舟は、徹底抗戦を主張する小栗忠順等に対し、早期停戦と江戸城の無血開城を主張、ここに歴史的な和平交渉が始まる。山岡鉄舟を使って和平工作を整えた海舟は、西郷隆盛との運命の会談に臨む。

Session8 廃藩置県〜混乱する新政府

新政府は、版籍奉還に続いて廃藩置県を断行、中央集権体制を押し進めていく。討幕で力を合わせた維新の英雄達も改革への考え方の違いから溝を深めていくことになる。一方、海舟は幕臣を代表する形で新政府に参画し、参議・海軍卿、後に枢密院顧問を歴任するが、冷めた目で新しい時代を観察し、舌鋒鋭い体制批判を行う。

Session9 征韓論〜対立激化

1871年岩倉使節団(岩倉具視、木戸孝允、大久保利通等)は新しい国の形を探すべく欧米視察の旅に出る。一方留守政府では、西郷等によって征韓論が強引に進められていた。帰国した岩倉、大久保等と激しく対立した征韓派は政府を下野することになる。
静観を決め込む海舟は、西郷に心情を傾けつつも、冷静に時代を見据える。

Session10 西南戦争〜武士の終焉

近代化を進める新政府の諸施策は、旧武士階級の特権を次々と奪うことでもあった。不平士族の反乱は、熊本、福岡、山口と続発していく。そしてついに西南戦争が勃発。薩軍の将に押し上げられた西郷、政府側の権力として鎮圧を命ずる大久保。維新の盟友の対決は、武士の時代が終わり、明治という新しい時代の歯車が大きく回り出したことを告げる鐘音になった。

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※2008年6月時点での予定です。日程・内容等は都合により変更となる場合がございます。