高度金融人材産学協議会 共催
ケースで学ぶM&Aの財務戦略
M&A戦略をリードするためには、買収価格の検討、合意に向けた交渉、買収後の経営、M&Aそのものの検討など、財務的視点による考え方、問題解決方法が必要です。
本プログラムは、近年増加しているクロスボーダーM&A、MBOといった潜在的な利益相反を含む取引、買収価格等の条件がディール・ブレークの原因となりうる取引のケースを用いて、企業価値評価の基本と実務対応能力を身につけます。
ディールを進め、シナジーを実現する際に、経営者やプロジェクトリーダーが直面する問題とその解決方法を議論し、企業のM&A戦略をリードするプロジェクトリーダー、金融機関等のM&A専門家の養成をめざします。
2012年度日程
| Session | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2013年 | 1月開講予定 | |||||
進め方
セッションはケースメソッドにて進めます。「個人研究(事前課題)→グループディスカッション→全体ディスカッション→まとめ・レクチャー」の流れとなります。個人研究ではケースを読み込み、問いについて検討し、ディスカッションの準備をします。
セッションの内容
Session1 イントロダクション:M&Aのプロセスと企業価値評価の基本
M&Aのプロセスを確認し、企業価値評価(バリュエーション)の基本的な手法と、その背景にある考え方を理解する。
- [ケース]
- 日吉エール株式会社の増資
Session2 M&Aにおける企業価値評価の論点
株式市場の効率性、市場株価と理論株価の関係、支配プレミアムの決定、株主保護についてなど、特に企業価値評価が重要となるMBOを題材に議論する。
- [ケース]
- レックス・ホールディングス
Session3 クロスボーダーM&Aと企業価値評価
クロスボーダーM&Aにおける買収価格の検討、買収前のデューディリジェンス、買収後の経営、投資からの撤退方法を財務的視点で議論する。
- [ケース]
- 松下電器産業株式会社(C)(D)
Session4 さまざまなM&A手法とステークホルダー対策
M&Aの取引手法と買収価格の関係、合併比率の算定、買収プレミアム、ステークホルダー対策などを検討する。
- [ケース]
- HOYAとPENTAX(A)(B)
Session5 非上場企業の評価
非上場企業がM&Aの当事者となる場合の企業価値評価の特徴をおさえるとともに、非上場企業におけるディール上の留意すべきポイントを検討する。
- [ケース]
- キリンとサントリーの統合検討(A)(B)
Session6 業界再編と財務戦略
業界再編の流れの中で、競争力を強化するための財務戦略を検討する。また、クロスボーダーM&Aを進めるうえで、日本企業が乗り越えるべき障害も議論する。
- [ケース]
- 新日鉄の競争戦略と買収防衛
参加者アンケート
- 良かったのは、講師が理論と実務に精通していた点、ケーススタディで予習が必須だったため自分の見解を持ってディスカッションや授業にのぞめた点(受け身の授業ではなかった)、興味が湧くケースが用意されていた点、ディスカッション形式でいろいろな背景を持った方々の見解を聞けた点。とても面白い授業で毎回楽しみに出席しておりました。理論も実務も兼ね備えた先生ならではの講義で、知的刺激に溢れていました。いろいろな小話も面白かったです。ありがとうございました。
- 題材が良かった。ヒアリング形式の受講ではなく主体的に取り組みやすいディスカッション形式であった。井上先生の講義ポイントの説明や講義運営(受講者からの意見の引き出し方)がとてもわかりやすかった。経営者目線の考え方を学べた。非常に内容の濃い題材なので、もう少し事前学習の時間的猶予が頂きたかった。各会社の経営陣の立場に立ってもっと内容の深いディスカッションをしたかった。
- 実際のケースも含まれており、考えを巡らし易かった。M&Aを専門としている参加者の意見が聞け、大変参考になった。設問をどの様に考えると良いのか分かり難いケースもあった。少しヒントや追加説明があると考え易かった。具体的な経験をベースに講義頂き、大変興味深いレクチャーを受けられました。有難うございます。初めての分野でしたが「経営」という概念について理解が深まりました。
関連するプログラム
実践M&A講座- M&A市場のトレンド、企業価値評価をはじめとする財務的側面、遂行していく上での実務的課題、ポストM&A、会計、コミュニケーションといったM&Aを巡る最新動向と理論を、ディール分析に重点を置きながら体系立てて学びます。









