住友商事株式会社 事業経営者養成塾
住友商事株式会社と慶應MCCは、住友商事グループの持続的な成長を牽引する、事業経営人材の育成支援を目的とした「事業経営者養成塾」を新たに開発しました。
第1期生には、各現場の第一線で活躍する40歳代を中心とした29人が選抜され、将来の事業経営人材候補として、「経営ナレッジ・スキルの習得」「大局的なものの見方と経営観・経営哲学の醸成」を目的に、半年にわたる非常にタフなプログラムを修了しました。
2025年に自らが住友商事の社長に就任すると想定した「2025年社長就任演説」を最終課題とし、ファンダメンタル予測(地球環境、社会、経済、政治、産業界、文化、暮らし、技術など)をふまえた2025年の住友商事のグローバルな位置づけ、ミッション、戦略、重点施策を盛り込んだ経営構想をワークショップで策定しました。
そして、策定した経営構想に経営者としての「志」「観」「思い」を重ねて完成させた社長就任演説を29人全員がプレゼンテーションし、そこから選抜された社員が、加藤社長をはじめとする経営陣の前で社長就任演説を行う機会を得て、養成塾は完結しました。
フェーズ1「経営ナレッジ・スキルの習得」
目的
事業経営に必要な知識・スキルを習得する。
内容
- 基調講演「経営人材に求められること」
- 基調講演「俯瞰視点と論理的思考」
- 経営戦略とイノベーション
- グローバルリーダーシップ
- マーケティング戦略
- 人材マネジメント
- 経営財務
フェーズ2「経営観・経営哲学の醸成」
目的
大局的なものの見方と、経営者として価値観を共有・浸透させるために必要な経営観・経営哲学を醸成する。
内容
- オリエンテーション
- 講演「本田宗一郎の経営観」
- 講演「東洋思想に学ぶ人間力」
- 講演「私の経営観」
- ゼミナール:六観を磨く<1>「経営観」
- ゼミナール:六観を磨く<2>「会社観」
- ゼミナール:六観を磨く<3>「日本観」
- ゼミナール:六観を磨く<4>「人生観」
- ゼミナール:六観を磨く<5>「経営観」
- ゼミナール:六観を磨く<6>「人生観」
- ワークショップ:2025年のグローバルにおける住友商事の位置づけ
- ワークショップ:2025年の住友商事のミッション・戦略
- ワークショップ:ミッション・戦略をふまえた2025年の重点施策
- ワークショップ:社長プレゼンテーション作成(グループ)
- ワークショップ:社長プレゼンテーション発表(グループ)
- ワークショップ:社長プレゼンテーション(個人)の代表者選定とリハーサル
教育部門の声
人事部人材開発チーム 課長代理 杉本 亮様
住友商事グループが持続的に成長するためには、事業経営人材の計画的な育成が必須です。事業経営人材の育成は、各現場における日々のビジネスや修羅場体験などを通してなされますが、それをOFF-JTより側面支援することを目的に、この研修を開発しました。-JTより側面支援することを目的に2009年度から立ち上げました。
この研修の特徴は、フェーズ2の「経営観・経営哲学の醸成」です。経営者は経営上のあらゆる事項に対し、真正面から取り組まなければなりませんが、その意思決定プロセスにおいて、経営ナレッジ・スキルだけでは不十分であり、経営者として自分なりの「志」「観」「思い」を持つことが不可欠であると考えております。そういった観点から、受講者には普段の業務では触れる機会の少ない世界観・大局観を通して、これまでの価値観を再構築するプロセスを体感し、自分自身の経営観・経営哲学を醸成してもらうことにしました。
この養成塾は、弊社の研修プログラムの中で最高峰の位置づけであり、間違いなく最もハードな研修であるといえます。今後もこの養成塾を通じて、多くの事業経営人材を輩出していきたいと考えております。
参加者の声
- フェーズ1の講義内容は、非常に高度かつ経営者に求められる知識・スキル・思考方法を体系的に学ぶことができるものだった。
- 六観セッションでは、日常あまり読まない分野の本を読み、エッセンスを抽出して自らの考えをまとめる作業を通して、普段は深く考えることのない価値観や大局観を突き詰めて考えるよい機会を与えていただいた。
- 六観セッションで、世界観、大局観を組み替える、破壊する、再組成するねらいならびに意義を感じることができた。教養系の知識の重要性を再認識できた。
- 会社と従業員の距離感が変質していく状況下では、経営者に求められるものも大きく変質していくはずであり、今まで以上に高度な次元での「観」が求められる。六観セッションは、その点において非常に有意義な気づきの機械となった
- この研修が部門をまたいだ交流の場として極めて有効な手段だと感じた。互いに刺激を受け、さらに成長するきっかけになると思う。
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