企業研修事例-住友商事株式会社
住友商事株式会社と慶應MCCは、住友商事グループの持続的な成長を牽引する事業経営人材の育成を支援する「事業経営者養成塾」を2009年度より開催しています。
期間
2010年7月8日(木)~2011年1月31日(月)・全22回
目的
(1)事業経営に必要な経営リテラシー(知識・スキル)を習得する
(2)大局的なものの見方と経営観・経営哲学を醸成する
ことによって、各現場の事業経営人材ならびにラインマネジメント人材の育成をOFF-JTの側面から支援する。
対象
各現場の第一線で活躍しているチーム長クラス(40歳代前後)で、現在事業会社にて事業経営をしている、もしくはその予定がある社員。
今後ラインマネジメントとして活躍が期待される社員。
進め方
- 過去・現在・未来の3つの時間軸から物ごとを考え、大局的なものの見方、経営自論を確立する。
- 個人・企業/組織・社会の3つのレベル(視点)で現状を理解し、将来構想を行う。
- 常に自らを振り返り、自己の内面と対峙する機会を設け、潜在能力や秘めた情熱への気づきを促す。
最終アウトプット:経営者目線からの提言
- 10年後の注力分野を特定し、具体的な事業構想を描く。(自身の社長在任期間中に今後の住友商事の核・収益の柱となる事業を立ち上げるイメージ)
- 各自10分ずつプレゼンテーションを行い、選抜された5名が社長・役員等を前にして最終プレゼンテーションを行う。
経営観・経営哲学の醸成
- 基調講演「経営人材に求められること」
- キャリアと仕事観の内省
- 東洋思想と人間観
- 六観を磨く
大局的なものの見方
- 地球視点と事業経営者の資質
- 経営とパッションく
経営リテラシーの習得
- 経営財務
- グローバル経営戦略
- グローバルリーダーシップ
- 組織デザイン
- 戦略的意思決定(シャープ株式会社との異業種交流研修)
- 市場創造論
- グローバル人材論
- 伝え方をデザインする
教育部門の声
人事部人材開発チーム 課長代理 西川 健様
住友商事グループが持続的成長を遂げる上で、その成長をリードする事業経営人材の計画的な育成は必須です。事業経営人材の育成は、各現場における日々のビジネスや修羅場体験などを通じてなされますが、本プログラムは、それをOFF-JTより側面支援することを目的に2009年度から立ち上げました。
このプログラムの特徴は「経営観・経営哲学の醸成」を実施目的の1つとしている点にあります。経営者は経営上のあらゆる事項に対し、真正面から取り組む必要がありますが、その意思決定プロセスにおいて、経営ナレッジ・スキルだけでは不十分であり、経営者として自分なりの「志」・「観」・「思い」を持つことが不可欠であると考えています。そういった観点から、受講者には普段の業務ではなかなか触れることのない世界観・大局観を通じて、これまでの価値観を再構築するプロセスを体感し、自身の経営観・経営哲学を醸成してもらうことにしました。
この養成塾は、弊社研修プログラムの中でも最高峰の位置付けであり、間違いなく最もハードなものと言えます。
今後も慶應MCCとの二人三脚で内容や進め方をブラッシュアップし、この養成塾を継続することで、多くの事業経営人材を輩出していきたいと考えています。
参加者の声
- 六観のまとめとして、「意識しているものが可視化されることで筋が通ることがある」、と言う点で非常に納得感があった。この研修を通して普段なら読まない本を読み、考えたことの無いことを考え、それを自分で可視化し、さらにそれに対する他の人の意見や解説を聞くことが出来たことで、新たな視点が生まれたことは間違いない。
- この研修を通じて一番感じたことは、経営者は内面的な資質が求められていることである。この資質を醸成していくには、内省をし続ける習慣をつけることが大切だと思う。自己変革の第一歩は内省であることをあらためて認識できた。
- 安藤先生には常に「事業経営者養成塾」であることを意識させてもらえた。背伸びした世界ではあるものの、そのレベルに自らが本当に参加している感覚に持っていけるような考えるヒントを頂けたと思う。
- 企業風土の違いというものが、日々の業務の進め方にも明確に現れることを改めて感じた。それぞれに長所短所があるのであろうが、何よりも異なる企業の方との意見交換から得るものが、新鮮で刺激的で貴重であるかを強く感じた。
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