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関根 雅泰、林 博之『対話型OJT』

2021年03月09日

関根 雅泰
株式会社ラーンウェル代表取締役
林 博之
ラーンフォレスト合同会社代表社員、行政書士

「オンラインでのOJT、どうしよう・・・」という声があちこちから聞こえてきた今回のコロナ禍。リアルでやっていた指導方法をそのまま移行するだけでは、イマイチ上手くいかない、と感じている方も少なくないことでしょう。

教える側の声として聞こえてくるのは、
「自身もオンラインを活用した業務が始めての中、新人とどう接してよいかわからない」
「リモートワークでは『本当に大丈夫?』がわかりづらい」
「リモートワークで失われたコミュニケーション(気配や雑談など)をどう補うのかが難しい」
という声があります。

また新入社員をはじめ部下・後輩からは、
「先輩は『いつでも聞いてね』と言ってくれるけど、忙しそうだし、オンラインでどのタイミングで声掛けして良いのかわからない」
「会社に貢献できているのかわからない、自信が持てない」
などの声にならない声をあちらこちらから耳にする方も多いのではないでしょうか。

私達もリアルでの集合研修開催が難しい中、オンライン研修に移行する上で色々と試行錯誤をしてきました。その上で強く感じたことの一つは、オンラインではリアル以上に「相手本位」であることが大切だということです。

そもそも良質なコミュニケーションというものは、回数を重ね、互いの信頼が醸成されていくことで成り立ちます。そう考えた時、コロナ以前から信頼関係を築けている部署・会社の仲間と、コロナ以後の新入社員とのコミュニケーションの築き方は大きく違うことに気づかされました。

もともと信頼関係が築けている仲間とであれば、オンライン上でもリアルに比してあまり遜色なく仕事を進めることが可能ですが、これから信頼関係を築こうとしている新入社員の方たちはそうもいきません。教える側である私達と、学ぶ側である新入社員の間の信頼をどのように築いていくか。今までの「リアルでのやり方」をそのまま用いても難しいのが正直なところだと思います。

中原淳先生(立教大学経営学部教授)がブログ(NAKAHARA-LAB.net)で仰っていた、蓄積してきた「信頼」などの「貯金」がない新入社員とのコミュニケーションを図るためには、リアルとは異なる接し方が必要です。ですから、必然的にOJTの形も変化させる必要があります。

本書『対話型OJT』は、エビデンスに基づきながら、withコロナの時代にどのようにOJTを行うべきかを提案しています。そして「はじめに」でも触れていますが、リモートワークがメインになる中、部下・後輩指導にご苦労されている方たちの一助になればという思いで執筆させていただきました。ぜひ、皆さまのOJTに役立てて頂ければ幸いです。

 

試し読みはこちら(JMAM 日本能率協会マネジメントセンター)

対話型OJT
著:関根 雅泰、林 博之 ; 出版社:日本能率協会マネジメントセンター ; 発売年月:2020年12月; 本体価格:1,800円(税抜)
関根 雅泰(せきね・まさひろ)

関根 雅泰

  • 株式会社ラーンウェル 代表取締役
米国、南ミシシッピー大学卒業。帰国後、営業会社、企業内教育研修会社での講師を経て、2005年にラーンウェルを設立し、一部上場企業の人材育成を支援。2010年、東京大学大学院 中原淳准教授の研究室に参加。2013年、東京大学大学院学際情報学府卒業、修士号(学際情報学)取得。研究分野は「OJT」と「組織社会化」。2016年、地域活性のために、ときがわカンパニー合同会社を設立。4児の父。
主な著書
担当プログラム

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