プログラム内容
慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリー(CRL)共催
個人のキャリア自律と組織活性化のサポートをめざす
組織・人事のパラダイムが大きく変わろうとする中で、人を「資産」と捉え、個人のキャリア自律をベースにした組織・人事・教育を展開することが企業の成長に不可欠であるとする「ヒューマンキャピタル論」が注目されています。一方で、既存の組織構造や人事システムの有効性は依然として存続し、新しいシステムとの融合や相互補完関係の構築が必要だとも言われています。組織の中にあって、しかしあくまでも個人の側に立って、個人のライフキャリアサポート支援を担う「新たな役割と機能」が求められていることは間違いありません。
本講座は、その新たな役割として「キャリアアドバイザー」を提唱するとともに、キャリアアドバイザーに必要な知識とスキルを養うことを目的とします。つまり、企業戦略や組織・人事システムと自律型キャリアデザインシステムの融合と相互補完活動を担う、従来にない組織内プロフェッショナルを育成することをめざします。
具体的には
- キャリア開発に関わる考え方や理論
- 価値観やパーソナリティといった内面理解に関わる知識
- ライフキャリアサポートに必要なヒューマンスキルやテクニカル情報
- キャリアアドバイザーの具体像
の4つのフェーズに分かれる講義編と、心理検査やコーチング、カウンセリングなどの実習を行う演習編で構成され、キャリアアドバイザーに必要な実践的な知識とスキルを身につけることができます。
本プログラムは企業から独立した存在での活動を前提とする他のキャリアカウンセラー講座とは異なり、組織内での活動を主眼に置き、個人のキャリア自律支援とともに組織全体の活性化を視野に入れ、人事制度の潮流やOD(組織開発)など組織・人事分野に関わる実践的な知識とスキルの習得をめざします。
開催形態について
現時点では丸の内キャンパスでの開催を予定していますが、今後の状況により変更となる場合があります。
準備中
講師 |
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日程・時間 | 10月開講予定 |
参加費 | 440,000円(税込)※プログラム限定割引あり |
対象 |
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定員 | 25名 (法人派遣は1社につき3名様まで) |
進め方 |
セッション内容
202年度実績
セッション1キャリア開発・キャリアデザイン・ライフキャリア・ライフデザイン・生涯現役とは
個人のキャリア自律と組織の活性化双方をサポートする「キャリア・アドバイザー」が企業に必要となった背景やその役割、求められる能力について概観し、具体像を描く。
セッション2変化の激しい時代におけるキャリア開発の課題
変化の激しい現代におけるキャリア形成の特徴について解説し、社員と組織の双方にとって意味のあるキャリア自律とは何か、組織は何をすべきかを考える。
セッション3キャリア・アドバイザーの活動(1)ゲスト講師から
企業内キャリア・アドバイザーをゲストに招き、キャリア・アドバイザーの現状、具体的な取組み、今後の課題について検討する。
セッション4キャリア開発の諸理論~キャリア発達を心の理論から考える~
キャリアをめぐる代表的な諸理論を紹介し、特にライフキャリアの視点すなわち人の発達と成長という視点からキャリア発達を考察する。
セッション5【演習】多様なコーチング
部下やクライアントの成長を促し、個人や組織が主体的に目標に向けて行動を促進するために有効なコミュニケーション手法としてのコーチングを学ぶ。コーチング的なかかわりの重要性についてグループ、ペア演習での実技も行う。
セッション6【演習】キャリア・アドバイザーの視点からキャリアデザインワークショップを学ぶ(1)
セッション7【演習】キャリア・アドバイザーの視点からキャリアデザインワークショップを学ぶ(2)
セッション8企業におけるキャリアカウンセリングの意義と重要性:キャリアコンサルティングの源流
企業におけるキャリア開発の意義と現状、今後の見通しについて学ぶ。キャリア開発と支援の事例を参考にしながら、個人と組織の新たな関係の再構築を考えていく。
セッション9キャリアカウンセリングの現場から
豊富なキャリアコンサルティングの経験を持つ講師とともに、キャリアカウンセリングの現場で必要な人間理解を深める。参加者とのディスカッションを通じて、実際の面談時の疑問・不安を解消していく。
セッション10キャリア・アドバイザーの活動(2)ゲスト講師から
キャリア・アドバイザーに関連する領域(メンタリング、OJTなど個人を支援する活動)と、多様な活動について考える。
セッション11メンタルヘルスとストレスマネジメント
メンタルヘルス不調の最新の情報をもとに現状について理解を深め、メンタル問題を抱えた社員への対応、職場復帰支援のあり方を検討する。キャリア・アドバイザーと人事や健康管理室、EAPなどとの連携のあり方についても、参加者の取り巻く状況を交えて議論していく。
セッション12心を強化し、自己効力感を高めるために~キャリア・アドバイザーからの支援~
クライアントが一歩踏み出すためには、心を強化し、自己肯定感をもつことが重要となる。コーチングを通して心の強化の実践にとりくむ講師より、キャリア・アドバイザーとしての支援のあり方を考えていく。
セッション13コンピタンシーの活用
能力と仕事の関係を明確にするコンピテンシーについて確認し、コンピテンシーマネジメントのあり方、キャリア・アドバイザーにとってのコンピテンシーの位置づけを検討する。実際にコンピタンシーの導入から運用までを行った企業を具体例として見ていく。
セッション14キャリアコンピタンシーと人間力
キャリア不安を抱く個人のサポートと、現場マネージャーの支援において大切なキャリアコンピタンシー(キャリアを形成し続けるために必要な発揮能力)、人間力開発について理解する。
セッション15エンプロイメンタビリティとセルフキャリアドック
キャリア自律を促す組織の仕組みと運用、また既存の人事の仕組みをキャリア自律育成にどう活用するかを考える。
セッション16多様な個人の力の発揮支援~職場上司を巻き込んだOJD(On the Job Development)支援の試み~
グローバル化や社会的労働人口減を背景に、組織内で個人の持つ多様な可能性の啓発と発揮による「組織活性化、強化」が大きなテーマになっている。多様な個人の可能性の発揮を育むOJD(On the Job Development)の考え方とCAの具体的活動例として、職場上司を巻き込んだ、現場でのOJDサポートのあり方を探る。
セッション17【演習】キャリア・アドバイザーのためのコミュニケーション演習
キャリア・アドバイザーとしてのマインドセットやコミュニケーションのあり方を、ケースディスカッション等の演習を通じて考えていく。
セッション18これからのキャリア・アドバイザー
今までに学んできたことを整理し、振り返るとともに、これからのキャリア・アドバイザーの役割やあり方について確認する。
割引・修了基準等
割引制度 |
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申込締切 |
定員に達し次第締切 |
修了基準 |
全セッションの参加により認定、慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリーの修了書が発行されます。
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会場 |
慶應丸の内シティキャンパス |
お問合せ |
担当:内田 |
個別相談会(無料)
慶應丸の内シティキャンパス(以下慶應MCC)では、無料個別相談会を随時実施しております。プログラムの詳細内容や進め方について、授業で使用しているテキスト等をご覧いただきながら、プログラムを担当するラーニングファシリテーター(学習アドバイザー)が説明いたします。また、必要に応じて、お仕事の内容・ご経験、関心をお持ちの分野をお伺いし、最適なプログラムを紹介いたします。
オンライン個別相談会も随時承ります。
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