KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

ラーニングイノベーション論

あなたが変われば 人が変わる 組織が変わる

企業人材育成のあり方が、今まさに「変革」の時期を迎え、人材育成が組織や職場のニーズ、経営戦略の実現、ひいては企業変革にいかに貢献できるかが問われています。

本プログラムは

  1. 学習理論、戦略人事の基礎知識を理解する
  2. 最新の企業人材育成のトレンド(人的資本経営/組織開発/1on1/管理職育成/オンボーディング)を知る
  3. 変化の激しい時代における人材開発・組織開発・人材マネジメントのあり方を模索する

以上から「自社にフィットした人材育成のあり方」を見いだし、プランニングすることをめざします。さらに自らも企業人材育成プロフェッショナルとして学び、成長し、変革する主体であることを認識し、自身や自部門の仕事をどう変革し、今後どのような新たな役割を担っていくべきなのかについても考えます。

対象
  • 人事・教育の担当者、企業内人材育成・開発の業務に携わる方
  • 人材育成の専門家になるべく、知見を深め、高めたい方
  • 企業内人材育成の考え方や方法を体系的に学ぶとともに、新たな潮流を知りたい方
講師
ゲスト講師

松尾 睦
(青山学院大学経営学部教授、北海道大学名誉教授)

難波克己
(Adventure Design代表、梅光学院大学文学部特任教授)

守島基博
(学習院大学経済学部経営学科教授、一橋大学名誉教授)

有沢正人
(カゴメ㈱常務執行役員CHO)

山辺恵理子
(都留文科大学文学部国際教育学科准教授)

中村和彦
(南山大学人文学部心理人間学科教授)

本間浩輔
(パーソル総合研究所取締役(社外)、立教大学大学院経営学専攻リーダーシップ開発コース客員教授、法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師)

田中 聡
(立教大学経営学部准教授)

尾形真実哉
(甲南大学経営学部経営学科教授)

関根雅泰
(㈱ラーンウェル代表取締役)

鈴木英智佳
(㈱ラーニング・クリエイト代表取締役)

島村公俊
(講師ビジョン㈱代表取締役)

岩田翔平
(㈱メルカリ HR Operations & Analytics Manager)

原 雄介
(㈱デンソー 執行幹部総務人事本部副本部長)

中川 浩人
(㈱デンソー 人事部人財・組織開発室人財・組織開発1課キャリアエキスパート)

開催形態

ブレンディッド(セッションごとに指定)

日程・時間
1 2 3 4 5
2024年
5/20
(月)

13:30-17:45
キャンパス
2024年
5/27
(月)

13:00-17:00
キャンパス
2024年
6/14
(金)

13:00-16:30
オンライン
2024年
6/21
(金)

13:00-17:30
オンライン
2024年
7/1
(月)

13:00-17:30
キャンパス
松尾・中原 難波・中原 守島・中原 有沢・中原 山辺・中原
6 7 8 9 10
2024年
7/8
(月)

10:00-18:00
オンライン
2024年
7/16
(火)

13:00-16:30
キャンパス
2024年
7/26
(金)

13:00-16:00
オンライン
2024年
8/5
(月)

13:00-16:00
キャンパス
2024年
8/30
(金)

13:00-17:00
キャンパス
中村・中原 本間・中原 田中・中原 尾形・中原 中原
11 12 13 14 15
2024年
9/17
(火)

13:00-17:00
オンライン
2024年
9/30
(月)

13:00-16:00
オンライン
2024年
10/7
(月)

13:00-17:00
オンライン
2024年
11/11
(月)

16:00-21:30
キャンパス
2024年
12/3
(火)

18:30-21:30
キャンパス
関根・鈴木・島村・中原 岩田・中原 中原 原・中川・中原 中原
ナマゴエ・フカボリ・ゼミナール2
10/18(金), 21(月), 24(木), 25(金), 30(水), 31(木)
からいずれか一日程
13:00-17:30
オンライン
参加者同士によるグループ討議
参加費

539,000円(税込) 
→ 割引制度・キャンセル規定

定員

30名 (法人派遣は1社につき2名様まで)

進め方

「講師の話を聞くこと」だけを目的とせず、参加者自身による

  1. 聞く
  2. 考える
  3. 対話する
  4. 気づく
  5. 他者に学びを語る
  6. やってみる

という6つの学習活動を循環しながら進行します。

テレワーク下で周囲と対話をするチャンスが少ない状況であっても、ぜひ意識をして「5.他者に学びを語る」機会をつくってみましょう。さらに、これからも続く変化の波を乗りこなしながら、「6.やってみる」機会を大切にしていきたいと考えています。自ら学ぶ主体者であるラーニングイノベーターを目指し、ともに変化し、成長していきましょう。

修了基準

全セッション参加と各回の課題、および最終課題の取り組みと提出により認定(ゼミナール除く)
欠席の際は、指定期間内の録画映像視聴・必要な課題等の提出をもって参加とみなします。

プログラム
お申込み残席少

SESSION

SESSION 1-1

オープニング 13:30-13:45

『ラーニングイノベーション論』でのお作法を確認する。

SESSION 1-2

イントロダクション:働く大人の学びを科学する
13:45-14:30

プログラムの目的と意義を明確にし、働く大人の学びについて解説する。

SESSION 1-3

経験学習の理論と実践
14:45-17:45

不確実、不安定、そして矛盾に満ちたビジネスの世界では、机上の学びだけではなく、現場でのオン・ザ・ジョブ・ラーニングを通した経験知の獲得が、大きな効果を発揮する。その際、自分自身の成長だけでなく、後輩や部下の成長を促す力を身につけることが、リーダーとして欠かせない素養となる。後輩や部下の強みを引き出す経験学習リーダーシップについて考察する。

※事前に映像講義(課題図書『職場が生きる人が育つ「経験学習」入門』のエッセンスをまとめた約35分間の動画)を視聴した上で参加する反転授業(Flipped Classroom)を実施

SESSION 2

体感!経験を通じた学習の実践~アドベンチャーアプローチより学ぶ経験学習

私たちは言葉のみならず、身体を通じ、ともに活動することで学ぶことができる。非日常的なグループワーク(プロジェクトアドベンチャー)によるコミュニケーションや集団間の信頼を通して、経験学習を体感する。

SESSION 3

経営・現場にインパクトを与える人材マネジメント

人材投資にはさまざまなアプローチや優先度が考えられるが、人という資源の多様性と特殊性、組織という土壌の在り方を統合して検討しなければ、要諦を踏み外すことになる。日本企業の置かれている状況を解きほぐしながら、経営・現場にインパクトを与える人材マネジメントのあり方を考察する。近年進んでいる人的資本経営の要諦についても学ぶ。

SESSION 4-1

人事の大変革:経営にインパクトを与える
13:00-15:00

「人事戦略」は「経営戦略」の中でも最も重要な戦略であり、人事の役割は経営と心中するつもりで改革を迫ることにある、と明言する有沢氏。さまざまな企業の人事改革に携わり、人と組織の成長を支援し続けている。現在は百年以上の歴史を誇る老舗企業のCHOを務める人事プロフェッショナルとともに、人的資本経営時代の人事、人材育成とは何かを改めて探求する。

SESSION 4-2

ナマゴエ・ヒアリング・ワークショップ
15:30-17:30

現場の声をヒアリングする際の「聞く」作法、「まとめる」作法について学ぶ。

SESSION 5

人事パーソンの学びとキャリア:リフレクションの作法

人生100年時代と言われて久しい今日、キャリア自律を促す立場である人事自身もまた、自ら学びキャリアを組み立てることが重要である。そのために欠かせないのがリフレクションだが、私たちはつい「単なる反省」や「気づきの欠けたなんちゃってリフレクション」に陥ってしまうことがある。リフレクションの作法をワークショップを通して学び、深いリフレクションの実践を目指す。人事パーソンとして、自らの学びとキャリアのあり方に向き合う時間にしたい。

SESSION 6

日本型組織開発を探求する~これからの個人と組織のかかわり方

人材育成担当のミッションとして、個の成長だけではなく、個の学習や成長および関係性の発達や成長を通じて組織をエンパワーメントすることがますます重要視されてきている。環境の変化や、組織構成員が多様化する中で、ダイバーシティを組織の力へと変えるために注目されている組織開発について学ぶ。

SESSION 7

人が育つ1on1・対話の作法

多くの企業で取り組みが広がる1on1。人が育つ場を作るためには、その本質を捉える必要がある。人材育成担当者が知るべき対話のあり方を、ロールプレイングとフィードバックを通して学ぶ。

※事前に講演映像(「1on1再考~いま求められている組織と個のコミュニケーション~」約90分)を視聴した上で、自社で1on1導入をするとして成功率を高めるために何が必要か考え、セッションに参加する反転授業(Flipped Classroom)を実施

SESSION 8

管理職育成を科学する

人・組織・社会の課題が複雑化し、マネジメントの難易度がかつてないほど高まっている。従業員から管理職になるという生まれ変わりの過程でのゆらぎを理解するとともに、現代の管理職に必要な能力や、成果を出せる管理職の育成について、企業との共同研究や、最新の研究からわかったことをもとに探求する。

SESSION 9

中途採用のオンボーディング

組織の遠心力が増し、労働市場も流動化が進む現代においては、新規参入者を組織に「なじませる」ことができるかどうかが、人材育成担当者にとってますます重要なテーマとなっている。本セッションでは、ジョブローテーションや採用において、新規参入者を迎える上で直面する課題の本質を捉え、効果的なon-boarding支援を考察する。

SESSION 10

ナマゴエ・ヨミトキ・ワークショップ~~ナマゴエを読み解き自社の人材開発課題を考える

現場へ出向き実際に集めた声をどのように解釈してくのか読み解き、自社の人材開発課題は何か、その課題解決のために人事組織・人材開発部門が求められている役割を考える。

SESSION 11

研修デザインの実践~現場にインパクトを与える転移と評価

研修の企画運営は人材育成担当にとってメイン活動のひとつであり、組織・職場のニーズ、経営戦略の実現に、いかに「貢献」できるかが大きく問われる。研修で学んだ知識やスキルを仕事に役立て、それらの効果をいかに持続させていくか、研修の「転移(Transfer)」、さらに研修後の「評価」を念頭に置いた研修デザインのあり方について探究する。

※事前に映像講義(「研修転移」「評価」についてのエッセンスをまとめた約45分間の動画)を視聴した上で参加する反転授業(Flipped Classroom)を実施

SESSION 12

データで実現する、人事の戦略的意思決定

デジタルトランスフォーメーション(DX)は人事においても喫緊の課題であり、その実現には人事データの活用が欠かせない。しかし多くの組織における人事の意思決定は、経験や勘によって行われていることがほとんどだ。そのような中、整備された人事データをもとに効果的な施策やシステムの導入を行うメルカリの実例から、人事データを活用した戦略的意思決定の実現について考察する。

SESSION 13

ナマゴエ・フカボリ・ゼミナール1~ゼミナールのお作法:共に討議し解決策を考える

抽出した自社の人材開発課題を解決するためにどのようなアプローチがあるのか。俯瞰的な視点、本質的な課題の深堀りなど、課題を検討する際の勘所、プロセスを知る。

ゼミナール

ナマゴエ・フカボリ・ゼミナール2~自社の人材開発課題を探求する

抽出した自社の人材開発課題を解決するためにどのようなアプローチがあるのか、少人数のゼミナール方式にて議論し深掘りする。

ゼミナール

ナマゴエ・フカボリ・ゼミナール2~自社の人材開発課題を探求する 13:00-17:30

抽出した自社の人材開発課題を解決するためにどのようなアプローチがあるのか。俯瞰的な視点、本質的な課題の深堀りなど、課題を検討する際の勘所、プロセスを知る。

SESSION 14-1

人的資本経営を実践する
16:00-19:00

人と組織の課題解決には、人材開発と組織開発を両輪で進めていくことが欠かせない。経営に貢献する組織開発を実践するデンソーの事例を伺うとともに、組織開発から人的資本経営への展開、昇華についても考える。

SESSION 14-2

ラーニングイノベーターに聞く!~アクションプランのそれから
19:30-21:30

研修終了時に作成したアクションプランは、実際に現場、日常において実行しないことには意味をなさない。しかし、実行するにはさまざまな障壁が存在し、困難を伴うことも事実である。プログラム修了生が作成したアクションプランをもとに、実行する際の苦労や悩み、その後の進捗や成果、新たな課題などを共有する。

SESSION 15

これからの人材育成を考える~企業内人材育成家の挑戦

最終課題の発表・講評を行い、プログラムのふりかえりとともに、これからの人材育成のあり方、そして自身の人材育成プロフェッショナルのチャレンジについて考える。参加者全員が、人材育成のプロフェッショナルとしての変革・挑戦に腹をくくるセッションとする。