事例紹介―
住友商事株式会社様
事業経営者養成塾 第8期
概 要
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- 目的
- 各現場における事業経営人材の育成
・事業経営に必要な経営リテラシー(知識・スキル)の習得
・大局的なものの見方の習得
・自身の行動・判断の軸となる経営観・経営哲学の醸成
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- 対象
- 各現場の第一線で活躍しているチーム長クラス(40歳前後)で現在事業会社で事業経営をしている、もしくはその予定がある者(23名)
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- 期間
- 2016年5月~2017年3月
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- 講師
- 安藤 浩之(慶應MCCシニアコンサルタント)
高橋 俊介(慶應義塾大学大学院制作・メディア研究科特任教授)
一條 和生(一橋大学ビジネス・スクール教授)
田口 佳史(東洋思想研究家)
- 第8期で特に注力した点
【キャリアの振り返りと仕事観】一人の人間として、経営者として「仕事は何か?仕事をする際大切にしたいことは何か?」をじっくり考える。
【6観を磨く】自分の言葉で語る自論を構成するために、6つの観点から自分自身のリーダーシップのあり方、人生のあり方を主体的に定義し、行動に結びつける。
【6観の振り返りと経営観醸成】約6カ月かけて練り上げた自身の経営観に矛盾がないか、また今後物事を大きく変えていく場面で自身の経営観は通用するのか、ケースを使って検証する。
担当部門の声
- 人事部人材開発チーム サブリーダー 中山 知子様
この7年間で約170名が「事業経営者養成塾」を卒業、組織長として活躍しており、そのうち半数近くがまさに国内外の事業会社経営を担い奮闘しています。本塾を含めたOFF-JTと業務アサイメントを有機的に結びつけ、今後の当社グループを支える経営者を継続的に育成していきます。
養成塾OBの現在
2005年から2010年までハンガリー、チェコにある農薬販売会社の社長を担い、その経験をもって、2011年に養成塾に参加しました。その後も2014年から2年間メキシコの農薬販売会社社長を務め、2016年4月から現職(本社 部長)を務めています。
私の場合、養成塾では、経験に照らし、経営リテラシーを学び直すことができ、また、それらを、その後の事業経営にも活かすことができました。実際、メキシコでは、目標・戦略の立て方、それらの従業員との共有の仕方、従業員育成やモチベーション向上などを考えるうえで、養成塾での学びが大いに役立ちました。
今も、経営現地化を進めている事業会社を多く抱えるBLの長として、現地経営者と対話する際、自らの経営観や軸を持てていることは、養成塾に参加したお蔭と思っています。
では、具体的にプログラムのどんな点が良かったのか、役だったのか。その一部を紹介します。
まず、六感を磨くセッションで、毎回、自分では買わないような課題図書を、テーマをもって読み、自らの考えをプレゼン形式でまとめ、講師、受講生と真剣に意見交換したことです。このセッションを通し、自らの世界観や経営観などを考えるだけでなく、思考を深める力、深めた思考を整理する力、説明する力の向上につながったと思います。
次に、IMDでの海外研修です。当社にカスタマイズされた1週間のプログラムに養成塾受講生27名と海外スタッフ6名が参加しました。同じ企業文化を共有する者通しで、グローバル組織の企業理念や、グローバル組織固有の課題などを一流講師のファシリテートのもと話し合えたこと、オフタイムでも、海外スタッフと、当社グループの課題や、仕事上の悩みなどを、酒を酌み交わしながら話し合えたことは、貴重な機会でした。
最後に、何よりも大きな財産として残ったのは、受講生27名との社内ネットワークです。 今でも、仲間の異動がある度に集まり、会社のあり方や将来を語り合ったり、時には、馬鹿をやったりしてますが、このエネルギーが持続的成長の源だと思っています。