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「税リーグ」からの脱却

半年前に書いたエントリー『「にわか」を切り口にJリーグのビジネスを考える』が、なぜかちょいバズったようで、一時「税リーグ」の検索結果の上位になっていました。

さて、今回はこの「税リーグ」について、私の最終見解としてまとめてみたいと思います。

2025年9月17日
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対話するEC:AIが実現する新しい買い物体験

ネットショッピングで何か商品を探すとき、これまでは検索窓にキーワードを入力するのが当たり前でした。でも、最近はAIの進化によって、まるで店員さんと話すように商品を探せる「対話するEC」が注目されています。

2025年8月31日
NEW!

「わかる」の多面性:私たちが目指すべき「わかる」とは

「わかる」という言葉、私たちは日々の生活の中で当たり前のように使っています。しかし、この一見シンプルな言葉の裏には、実はさまざまな意味合いが隠されています。

今回は、見る角度によってその表情を変える「わかる」という概念について深掘りしてみたいと思います。そして、私たち目指すべき「わかる」とは何なのか、一緒に考えていきましょう。

それでは、具体的に「わかる」の持つ多様な意味を見ていきましょう。

2025年8月8日

「ステルス解雇」と「リベンジ退職」

「ステルス解雇」と「リベンジ退職」という言葉を最近耳にします。
これらは今の日本の雇用状況を理解する上で、決して無視できない重要なキーワードと言えます。

今日は、この二つの現象がなぜ増えているのか、そして、企業として何に気をつけたらいいのかを、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

2025年7月18日

「顧客を巻き込む」マーケティング戦略

ビジネス、特にマーケティングに携わる方なら「コミュニティマーケティング」「ファンマーケティング」「アンバサダーマーケティング」という言葉はご存じでしょう。
しかし、この3つのマーケティングは何が違うのか、そう感じている方もいらっしゃるはず。

これらの手法は、どれも「顧客との絆を深める」という点では共通していますが、そのアプローチや目指すゴールには明確な違いがあります。
そして、この3つのマーケティング手法を巧みに操り、成功している企業がワークマンです。

今回は、ワークマンの事例を中心に、それぞれのマーケティング手法がどう機能しているのかを解説していきます。

2025年7月4日

アポトーシス:組織にも必要不可欠な「死」のメカニズム

突然ですが、夏の夕暮れ時、公園や河川敷でモヤモヤと空中に群れている「蚊柱」を見たことはありませんか? あの蚊柱を作っているのは、実はほとんどが「ユスリカ」という、蚊に似ていますが血を吸わない虫たちです。このユスリカ、成虫になってからの寿命がたったの数日、短いものでは1日とも言われています。さらに驚くべきは、成虫になったユスリカの多くは、口や消化器官が退化して、ほとんど機能しないということです。つまり、彼らは成虫になってからは何も食べず、ひたすら子孫を残すためだけに生き、その短い一生を終えるのです。なぜ、彼らは「消化器官」という生きる上で非常に重要な機能を、あえて持たないのでしょうか? そして、その短い命を終えるのは、ただの「死」なのでしょうか?実は、このユスリカの生殖に特化した潔い生き方と、その後の生命の終わり方には、私たちの体や、ひいては会社などの組織にも通じる、ある驚くべき生命システムが隠されています。それが、今回のテーマである「アポトーシス」です。

2025年6月16日

リスペクト・ハラスメント

多様性が叫ばれる現代において、ダイバーシティの重要性は誰もが認めるところだと思います。様々なバックグラウンドを持つ人々が共存し、それぞれの個性を活かしながら社会を形成していくことは、イノベーションを生み出し、より豊かな社会へと繋がるはずです。

2025年5月29日

「侘び寂び(わび・さび)」とは日本文化だけのものか

私は神社仏閣を巡るのが好きで、夫婦で年に一度は京都や奈良へ旅行するのが恒例となっています。古都の静謐な空気の中で、長い年月を経て佇む社寺の姿に心惹かれます。苔むした石畳、風雨に晒された木の柱、そこで静かに時を刻む香の匂い…。そんな旅の体験を通して、日本の美意識の奥深さに触れるにつれ、特に心を捉えて離さないのが「侘び寂び(わび・さび)」という概念です。

2025年5月15日

「の」を省略することの意味

「今回の企画の内容の問題点は、近年のZ世代の既存のニーズしか見ていない点にあります」
こんな文章を見たらあなたはどう感じますか?文章の内容としては問題ないとしても、何か間延びした稚拙な印象があるはずです。

2025年4月24日

「にわか」を切り口にJリーグのビジネスを考える

最近ネット界隈を中心にサッカーJリーグに対する批判が増えています。「税リーグ」と揶揄されるように、主にスタジアムの建設・維持を自治体に依存する構造になっているクラブが多いこと。そしてリーグ規定で天然芝のグラウンドを義務づけているため、その養生のために他のスポーツ・イベント、そして市民の利用が制限されていることも「税金使うのに公共性が低すぎる」と批判されています。

2025年4月8日

「共感」を定義する

「言葉の定義」は思考とコミュニケーションの両面でとても重要。その思いを強くしました。

実は私自身も最近考えていた言葉の定義があります。

それは「共感」。

コミュニケーションにおいても、またコミュニケーションをベースとしたミーティングやコーチング、人材育成などマネジメントにおいても「共感」なくして成立しないと言っても良いでしょう。

2025年3月7日

多様性の功罪

米国トランプ大統領は、先日の航空機事故(米軍ヘリと民間旅客機の衝突)において「バイデン政権の多様性政策が原因だ」とコメントしました。

私も「相変わらずだなあ」と思いましたが、案の定わが国での報道は批判的論調が多いようです。
一部ネットでは賛同する意見もありますが、「悲劇を政争の具にしている」「時代を巻き戻している」「やはり差別主義者」といった意見が目に付きます。

本日はこの「多様性」について考えていきたいと思います。

2025年2月19日

フジテレビの戦略

収束の兆しが見えない「フジテレビ問題」。

中居氏の性加害問題に端を発したこの問題はフジテレビ、およびフジメディアグループ全体のガバナンスにまで論点が拡大し、先日の「やり直し記者会見」は10時間にも及びました。

スポンサー離れも止まらず、震災の時以来の「ACジャパンだらけ」はネットで今やギャグとして取り上げられる始末です。

正直個人的にはさほど興味のない事件なのですが、記者会見の切り抜きを見て「はて?」と思ったわけです。

2025年1月9日

質問に対して真摯かつ全力で答える

知の共有サイト『QUORA』の「哲学カフェ」というスペースに、こんな質問がありました。

1. 【人間関係において】嘘つきは大して悪影響は無いけど、正直者は悪影響が大きいと思いませんか?

さて、あなたならこの質問にどう答えますか?
ここで「いや、やはり信頼関係の継続を考えると正直であるべき」などと答えても良いのですが、それでは「感想レベル」になってしまいますし、「確かに相手が気分を害さないように小さな嘘はつくことが多い」というのも間違ってはいませんが、これまた単なる「経験則」になってしまいます。

2024年12月19日

「ヤバい」と「エグい」

「マジやばい」

調べてみましたが、「危ない、不都合な」といったネガティブな意味で使われていた「やばい」が「のめり込みそうなくらい魅力的な」というポジティブな意味で若者を中心として使われるようになっていったのは1990年代後半から2000年代前半にかけてのようです。

2024年11月19日

妄想のススメ

みなさん、「良い妄想」してますか?

「いや、妄想って悪いことだろう」

と思われるかもしれません。確かに辞書では
———————————————-
<妄想>

2024年10月25日

それは「良い経験」ですか?

いきなりですが質問です。
「経験」と「体験」の違いは何だと思いますか?

辞書を引くと、その用法の違いが以下のように説明されています。

2024年9月13日

「言葉」とは何か

「言葉とは一体、何なのでしょうか? (辞書のコピペではなくあなたの考察を是非聞かせてください。)」

いやあ、思考トレーニングのお題としてもなかなかそそられるテーマです。
既に様々な答が投稿されていましたので、私が「なるほど」と思った回答をダイジェストでいくつかご紹介します。

2024年7月25日

人材育成に正解なし

先日、ある研修内でのディスカッションでこんなシーンがありました。
この研修はケースを通して課題解決のスキルを身につけることが目的でしたが、参加者が管理職への昇格試験を目前にしていることに加え、ケースの内容が組織におけるコミュニケーションや人材育成を取り上げているため、ケースの論点も当然コミュニケーションや人材育成など、マネジメントが中心になりました。

2024年7月4日

困りごとの相談に答える

こういう仕事をしていると、様々な質問に答える場面が多くなります。
多くは企業での研修やMCCの講座における質疑応答のシーンですが、その中で、あるいは研修や講座の終了後や昼休みなどで、具体的な「困りごと」の相談をされることがあります。

2024年6月6日
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