夕学レポート
2010年03月18日
6/1(火)坂本光司さん 「日本でいちばん大切にしたい会社」
第12回 6/1(火)の講師は、法政大学大学院教授の坂本光司先生です。
いま、書店のビジネス書コーナーで、ド~ンと平積みされている本が、坂本先生の『日本でいちばん大切にしたい会社』二部作です。
地方の疲弊、空洞化が叫ばれて久しくなりますが、丹念に地方を見て回ると、数は多くないものの、卓越した技術や組織能力を武器に高業績を続けている企業があります。
坂本先生によれば、そういった優良企業には共通点があるそうです。
独自の経営理念を持っている。
短期の営利を追求しない。
企業を公器と考えている。
地域社会の中で果たすべき役割を認識している.
といったことです。
それらは、グローバル競争を志向している大企業が忘れてきた「日本的な経営」の美点ともいうべき特徴でした。
そういった企業を「日本でいちばん大切にしたい会社」と命名した所以がここにあります。
地域開発・中小企業を研究テーマにして、長年地方経済の現場を歩いてきた坂本先生ならではの慧眼と言えるでしょう。
企業の社会的責任やガバナンスについて盛んに議論が交わされていますが、私たちの周りには、正しい企業経営を行っている企業が数多く存在しているそうです。
その事例を紹介していただきながら「会社は何のために、また誰のためにあるのか…」について考える時間になればと思います。
この講演にご関心をお持ちの方には、下記の講演もお奨めです。
・5/18(火)佐々木 常夫 「仕事も家族もあきらめない」
・5/19(水)伊丹 敬之 「イノベーションを興す」
・6/10(木)中西 進 「やまとごころを問う」
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なぜ資本主義と民主主義とが背反しあうようになったのか。それに対して私たちは何をすべきか。揺れ動く現在を考えます。


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