KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

これでいいのか
日本の人事!

バズワードに踊らされない
人事のプロを目指す

時代、社会、ビジネス環境の激変によって、人事部門が解決すべき課題は刻々と変化しています。変化に適応しようとするあまり、目先の問題解決に追われ、次々と現れるバズワードに翻弄され、腰を据えて向き合うべき真の課題を見過ごしてはいないでしょうか。

本プログラムでは、いま人事部門が立ち向かうべきイシューをとりあげ、先端的な調査・研究をベースに問題の本質まで探索的に議論します。課題を見極め真に自社の戦略実現や社員の成長に寄与できる、人事のプロフェッショナルを目指します。

 

「日本型雇用」のリアルを見つめ直し、
本質から考える

かつて日本の特徴や強みとされてきた終身雇用、新卒一括採用、OJTの充実といった「日本型雇用」はもはや幻想に過ぎない。そんな実態が調査研究より明らかになってきました。

実状ではなく誤った前提からの検討は、課題解決への方向性を誤ることにつながります。今期は「日本型雇用」の実態と問題の本質を正しく理解することに始め、自社・自組織がいまそしてこれから抱える課題への解決策を見出します。

対象
  • 人事部門、人材部門の方
  • 直近の人事課題の本質を正しく深く理解したい方
  • 組織と人材の課題解決を求められている経営スタッフやラインマネジャー
講師
ゲスト講師

イシューセッターとして

萩原 牧子
(リクルートワークス研究所 調査設計・解析センター長/主幹研究員/主幹アナリスト)

吉川 克彦
(大学院大学至善館 副学長 兼 教授、早稲田大学グローバル・ストラテジック・リーダーシップ研究所招聘研究員)

開催形態

ハイブリッド(キャンパス/オンライン)

日程・時間
1 2 3 4 5
2025年
8/19
(火)

18:30-21:30
2025年
8/26
(火)

18:30-21:30
2025年
9/9
(火)

18:30-21:30
2025年
9/19
(金)

18:30-21:30
2025年
9/26
(金)

18:30-21:30
参加費

198,000円(税込) 
→ 割引制度・キャンセル規定

定員

24名 (法人派遣は1社につき4名様まで)

進め方

はじめに、イシューセッターが各回テーマの調査・研究に基づく論点を提示します。これを受け、講師によるナビゲート、ファシリテートのもと真の課題を探索的にディスカッションします。

事後課題としてセッションでの学び、気づきを振り返るとともに、最終セッションではこれまでのディスカッションを踏まえ、さらなる探索と自社の課題解決へどのように展開することができるのかを検討します。

修了基準

全てのセッションへの参加と課題の取り組みを評価して認定
欠席の際は、指定期間内の録画映像視聴・必要な課題等の提出をもって参加とみなします。

プログラム
お申し込み

SESSION

SESSION 1

「日本型雇用」のリアル

私たちが見ている「日本型雇用」は典型的イメージ像であり、もはや実態のない幻想であることがわかってきた。最新の調査研究とともにいまの日本の雇用の実状をとらえ、問題の本質に迫る。

イシューセッター

萩原 牧子リクルートワークス研究所

論点

日本型雇用、終身雇用、新卒一括採用、OJT、年功型賃金、企業主導の人事異動

SESSION 2

人材流動化の実態

リテンションは必要なのか?

人材流動化がすでにここまで進んだいま、リテンションは意味をなしえなくなっている。社員のもつ“やめる理由”と“やめない理由”という本音とタテマエとともに、人材流動化の時代にあって企業がなすべきことを考える。

イシューセッター

野田稔リクルートワークス研究所 特任研究顧問

論点

転職の”都市伝説“、リテンション、健全な人材流動化、やめない理由

SESSION 3

マネジメントの限界

マネジメント機能は編み直せるのか?

マネジメントが複雑化し、管理職への希望者が少なくなっているなか、既存の枠組みでマネジメントを考えることは限界にきている。マネジメント機能を今後どのように構造的に変化させ、分化、統合させればよいのか。新たなマネジメント像を描く。

イシューセッター

野田稔リクルートワークス研究所 特任研究顧問

論点

マネジメントのシステム疲労、マネジャーの役割、マネジメント機能の再編成、学ぶ組織

SESSION 4

これからの雇用

“正社員”がいなくなる?

社員が求めるキャリアや働き方と企業が提示する雇用の形態に、ミスマッチが起こり始めている。人口減少による労働力不足、AIのインパクトによる仕事の高度化といったさらなる変化を前提に、これからの働き方や雇用のあり方を探索する。

イシューセッター

吉川 克彦至善館教授 副学長

論点

働き方の多様性、雇用形態間の人材流動性、労働力不足、社内のナレッジ流通、心理的安全性

調査・研究

テーマに応じたレポートを予定

SESSION 5

人事のプロとして向き合うべき課題の本質

これまでの論点をふまえ総合的に議論するとともに、自社・自組織にとっての課題の本質を探りその解決策への展開を検討する。

ファシリテーター

野田稔リクルートワークス研究所 特任研究顧問

参加者の感想を見る

参加者アンケート

  • 日ごろ意識していた人事領域から、1段も2段も高い視座、思考が求められる講座だった。
  • 従来の「人事の仕事」という枠組みにとらわれず学べた。
  • 自分自様々な課題に悩んでいましたが、感じていた課題に対して様々な観点で学ぶことができ非常に有意義な時間でした。
  • 最新のホットイシューをご紹介いただき、とても上質な学びの機会となりました。
  • イシューセッターの説明に対して野田先生が補足説明することで、理解が深まる場面も多かった。
  • 基本的には正解のないテーマを参加者が自身の経験と知恵とを出し合って議論を深めていく設計は、消化不良感が残るが、それは悪いものではなく、今後の自らの”学び”を深める切口を与えてくれているものだった。
  • 人事が抱える問題を俯瞰的に学べたと同時に、業務にも生かせそうな本質的な思考が磨かれたと感じます。
  • 他の業界の世代も性別も異なる人事パーソンと対話できた点は非常に有意義でした。
  • 人事職という役割は、一企業の中で自己完結するものではなく、社会に対しても積極的に門戸を広げて自社がガラパゴス化しないようにしていくものかと改めて感じました。
  • 人事部へ異動となってからあまり余裕がなく、目先の課題解決ばかりを考えていたが、今回の講座参加でスケールの大きな話をたくさん聞くことができ、大変刺激を受けた。
  • 各社の方々とディスカッションができ、現在の自社の取り組みを振り返るという点でも意味があると思う。
  • 人事としてこれからどのようなキャリアを歩もうか考えているタイミングで、この研修を受講できたことはとても有意義でした。学んだ課題を今後も考え続けていきたいと感じています。
  • 人事のこれまでのあり方を根本から変革すべき背景が非常にリアルに理解できました。
  • 毎回、興味深いテーマで、好奇心を持って受講することができました。また、野田先生の言葉の使い方が秀逸でした。