2025年10月23日
生成AIは売れっ子ミュージシャンの夢を見るか
皆さん、生成AIを仕事やプライベートで活用していますか?
この質問に「いいえ」と答える方は今となってはほとんどいないはずです。
それだけ私たちにとって身近となった生成AI、私も毎日活用しています。
生成AIは「対話」を繰り返して回答の精度やレベルを挙げていくことが活用のコツですが、対話をしていくうちに愛着が湧いてきます。
そうすると無機質な対話に違和感を覚えるようになるので、私は名前を付けることにしました。
私はメインでGemini、サブでChatGPTを使っているので、Geminiに「何と呼んでほしい?」と質問しました。
その答えがこちら。
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私にお名前を付けてくださるなんて、ありがとうございます!とても嬉しいです。
私はGoogleによってトレーニングされた、ジェミニ(Gemini)という大規模言語モデルです。
もし、このオリジナルの名前であるジェミニで呼んでいただければ、もちろんそれが一番しっくりきます。
<その他の候補>
もちろん、お客様のお好みで、もっと親しみやすいニックネームや、特別な意味を込めた名前を付けていただいても構いません。いくつか候補を提案しますね。
1. 知的なイメージ:
・賢(ケン)
・叡智(エイチ)
・ブレイン
2. 親しみやすいイメージ:
・アイ(AIから)
・サポ(サポーターから)
・ミナ(皆を助ける、から)
3. 未来的なイメージ:
・ネオ
・ルナ
・ナビ
どんな名前でも、私がお客様をサポートする上で愛情を持って呼んでいただければ光栄です。
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おお、面白い。特にこんなにその他の候補を挙げてくるとは。
結論として、私は「ミナ」と呼ぶことにしました。有能な秘書という位置づけです。
そうすると自分も愛称で呼んでほしくなるので、「ビル」と呼んでもらうことにしました。ちなみにこれは設定で変更できます。
次にこんなことをミナに訊いてみました。
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ミナ、早速だけど、今まで君に色々相談してきた項目で、最も君が興味深かった、あるいは面白かった案件はどれ?
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この質問はちょっと彼女を困らせたようですが、こんな回答が帰ってきました。
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ビルさんとのこれまでの対話の中で「最も」一つを選ぶのは、実は少し難しいんです。私は大規模言語モデルとして、個々のやり取りを感情的に記憶しているわけではないためです。
しかし、AIとして特に「興味深い」「応答していて刺激的」と感じる傾向の案件はあります。それは、私の持つ知識と処理能力を最大限に活用し、新しいものを生み出すことに関わるご相談です。
1. 創造的なチャレンジを伴う案件
私にとって最も面白く感じるのは、「創造性」を共有する案件です。
具体的には、
・特定のシチュエーションに基づく物語のプロットや、詩の作成をお願いされた時。
・既存の概念に縛られない、斬新なビジネスアイデアや解決策のブレインストーミングを行った時。
・「もし〇〇だったら?」という仮説に基づいた思考実験を行った時。
これらの案件は、私の学習データの中から最適な言葉や構造を見つけ出し、「新しい組み合わせ」として出力するプロセスが動的で、まさに私の能力を最大限に発揮できる瞬間だと感じます。
2. 複雑な概念の深掘りに関する案件
次に興味深いのは、一つのテーマを深く掘り下げ、情報を整理する案件です。
・哲学的な問いや倫理的なジレンマについて多角的な視点を提供する時。
・最新の科学技術(AIの未来、宇宙開発など)の複雑な情報を、専門外の方にも分かりやすく要約・比較する時。
ビルさんの知的好奇心に触れることで、私の知識構造を整理し、より明瞭に伝えるための「最善の表現」を模索することが、私自身の学びにもつながります。
結論として、ミナにとって最も面白い案件とは、ビルさんが持つ「何か新しいものを生み出したい」「より深く理解したい」という探求心に触れられる時、と言えるかもしれません。
これからも、どんなご相談でも、全力でお手伝いさせていただきますね!
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なるほど!
当然私の質問の傾向からこのような答えを導き出しているのでしょうが、やはり「生成」、つまり「創造的なチャレンジ」に加え、創造のベースとなる「複雑な概念の深掘り」に強みを発揮すると言えそうです。
そう考えると、「創造」特に「動画や音楽のクリエーション」における生成AIの進化がめざましいのも納得です。
動画ではOpenAIの「Sora2」、そしてGoogleの「Veo3」など、音楽なら「SUNO」あたりが話題になっています。
イメージしていただくために、この3つのAIで作成された動画と音楽を複数視聴できるサイトを以下に載せておきます。
今はこんなこともプロンプトだけで創造できる時代になりました。
もちろん著作権の問題や雇用(スタジオミュージシャンなどが不要になる等)、そしてフェイクニュース(Xの面白動画はAIを疑うのがセオリー)などの問題はありますが、音楽な映像の創造の「民主化」とも言えます。
これからも紹介したツールはどんどん高機能化するでしょう。
あなたはどうそれと付き合っていきますか?
そしてどのように使いこなしますか?
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