ファカルティズ・コラム
2026年02月17日
「どうしても」の姿勢
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック、盛り上がってますね。
フィギュアスケートやジャンプといった日本のお家芸だけでなく、スノーボードのようなエクストリーム・スポーツでもメダルを数多く獲得しています。
今回のオリンピックで多くの競技を中継しているのがNHK。このNHKの中継のテーマソングがback numberの『どうしてもどうしても』です。
このタイトル、そして曲を耳にしたとき、なんだか胸の奥がザワつくような、強い引力を感じませんでしたか?
私は言葉の定義にこだわる癖があるので、「なぜ、この言葉に引きつけられるのか」が気になりました。
ということで今回は、この「どうしても」という言葉に隠された、私たちの仕事や人生を好転させるヒントについて考えてみたいと思います。
back numberの曲といえば、切実で真っ直ぐな感情が魅力ですが、今回のタイトルにある「どうしても」という言葉。
普段何気なく使っている言葉ですが、改めて向き合ってみると、そこには「理屈を超えた強い意志」が宿っていることに気づかされます。
五輪という極限の舞台で戦うアスリートたちの背中にも、そして日々を懸命に生きる私たちの心にも、この言葉は深く刺さる力を持っています。
2. 「どうしても」の意味と、私たちが使うとき
辞書を引くと、「どうしても」には大きく分けて2つのニュアンスがあります。
A.強い願望・意志: 何が何でも。どんな手段を使っても。
(例:「どうしても勝ちたい」「どうしても会いたい」)
B.打つ手がない状態: どうやっても。結局。
(例:「どうしても思い出せない」「どうしても上手くいかない」)
この言葉の面白いところは、A,Bどちらの意味も「壁にぶつかっていること」が前提にある点です。
スムーズにいっている時には、わざわざ「どうしても」とは言いません。困難があるからこそ、それを突破しようとするエネルギーがこの5文字に凝縮されていこがわかります。
3. 仕事と人生における「どうしても」の重要性
現代社会では「効率」や「コスパ」が重視されがちです。しかし、本当に人の心を動かし、大きな成果を生むのは、案外こうした「理屈抜き、効率無視」の姿勢だったりします。
だから「どうしても」がある人は強いのです。
周りが「もういいんじゃない?」と諦める場面で、「どうしても納得がいかない」「どうしてもこれを届けたい」と思えるかどうか。その執着心が、凡庸な結果を非凡な成果へと変える境界線になります。
そして「どうしても」は人生の軸になります。
自分の人生において「どうしてもこれだけは譲れない」というものを持っている人は、迷った時の判断基準が明確です。それは、自分だけの「正解」を持っているということでもあります。
4. 具体的にどう活かしていくべきか
では、この「どうしても」の姿勢を、具体的にどう日常に落とし込めばいいのでしょうか。
<仕事において>
「どうしても」のクオリティを追求する。
「こんなものでいいだろう」ではなく、「どうしてもこの細部までこだわりたい」というポイントを一つだけ作ってみてください。そのこだわりは、必ず顧客や同僚に熱量として伝わります。
「どうしても」の理由を共有する。
チームで動く時、単なる数値目標だけでなく「なぜ、どうしてもこれが必要なのか」という想いを言葉にしてみましょう。共感を生み、チームの結束力が変わります。
<人生において>
「どうしてもやりたいこと」を後回しにしない。
「いつか」ではなく「どうしても今」やりたいことは何か、自分に問いかけてみてください。自分の本音に蓋をせず、その衝動を大切にすることが、人生の満足度を直結させます。
「どうしても合わないもの」を手放す勇気。
逆に、どうしても自分に合わない場所や人間関係から距離を置くことも大切です。「どうしても無理」という自分の心のサインを無視しないことは、自分を守るための重要なスキルです。
5. まとめ
back numberの『どうしてもどうしても』。この歌が冬の空に、そして画面から響くとき、私たちはきっと多くの感動を目にするはずです。それは、選手たちが「どうしても」の想いを積み重ねてきた結果が、形になる瞬間だからです。
そもそも、スポーツの感動とはここにあるのかもしれません。
私たちはオリンピック選手でも、またプロのアスリートでありませんが、だけでも自分の人生の主役です。
「どうしても、こうありたい」
そんな不器用で真っ直ぐな想いを大切にすることで、明日からの景色が少しだけ違って見えるかもしれません。
皆さんの「どうしても」は、今どこに向いていますか?
最初の一歩として、あなたが今「どうしてもこれだけは達成したい」と思っていることを、まずはノートに書き出してみませんか?
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