夕学レポート
2007年03月23日
第11回(5/29) 中島隆信さん
第11回の講師は慶應商学部教授の中島隆信先生です。
中島先生は、経済学の実証研究を専門に研究されています。そう書くとなにやら専門的で一般人にはなじみの薄い世界のように感じてしまいますが、大相撲、宗教、障害者など経済学とは最も縁の薄そうな世界を題材に取り上げ、経済学的な思考法をつかって、そのメカニズムを解き明かすというユニークな本をいくつも著されています。
そこには、「経済学は、世の中の動きを自分の頭で考えるうえで、きわめて有効なツールとなりうる」という強い信念がおありのようです。
「完全市場下における合理的な経済人」を前提に構築されている経済学の考え方。そこには、「人はなぜ、どのように行動するのか」に関わる普遍的な原理があります。
社会をひとつのシステムとして捉え、さまざまな行為や現象の因果関係を、その原理に当てはめて考えてみると、伝統や因習という言葉で理解していた世界や事柄も、以外と合理的だったことに気づくこともあるかもしれません。
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