夕学レポート
2008年10月03日
第18回 12/15(月) 磯田道史さん
第18回(12/15)の講師は、茨城大学准教授で、近世歴史学を専門とする磯田道史先生です。
どこのクラスにも、歴史少年・少女とい呼ばれる人がいたものです。磯田先生は、おそらくその中でも筋金入りの存在だったのではないでしょうか。
ベストセラーになった『武士の家計簿』のあとがきによれば、社会科見学や修学旅行の際には必ずクラスに「イソダ係」という担当が決められていたと言います。
磯田少年が展示物や史跡に見とれて迷子にならないようにする「見張り番」だったとのこと。
『武士の家計簿』は、そんな磯田先生が、古本屋で偶然見つけ、大枚をはたいて購入した、ある加賀藩士家の家計簿を題材に書かれたものです。
身分と職務の世襲が常態であった江戸時代にあって、猪山家は加賀藩の勘定方(いわば会計係)を代々務める家系でした。幕末・明治期、幕藩体制というよるべき大樹が倒れる中で、猪山家の人々は、勤勉実直の人柄と会計の専門知識を武器に逞しく生き残り、やがて新政府の海軍会計担当として新たな役割を見いだしていきます。
幕末・明治の激動期を切り抜けた武士の生き方を通して、現代のプロフェッショナルビジネスパースンにも通ずる「専門性」の活かし方に思いをはせることができればと思います。
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客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
大阪大学人間科学研究科 教授
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
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東京大学東洋文化研究所 准教授
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