夕学レポート
2008年03月31日
第20回(7/15) 長瀬勝彦さん
第20回(7/10)の講師は、首都大学東京 大学院教授の長瀬勝彦先生です。
「意思決定」というと、何か重要で特別のことを決めることのように思えますが、実は、私達の日常の生活や仕事は意思決定の連続です。
・朝出かける時に傘を持って出ようか、よそうか。
・きょうは、どの仕事からまず片付けようか。
・昼飯は何にしようか。
・こんどの会議での上司への報告はどんな言い方をしようか
・新しい携帯はどの機種にしようか etc
誰もが経験しているこれらの日常的な意思決定と、企業買収の価格決定などの戦略的な意思決定は、実は、まったく同じメカニズムで行われており、またどんなに冷静に、論理的に考えようとしたところで、ある一定に認知的な歪みにとらわれてしまう点でも同じです。
長瀬先生は、この意思決定の実際を、経営学のフィールドで研究している数少ない研究者です。
岩手は遠野のご出身で、派手ではないけれど、誠実で粘り強く、相手に信頼感を与えてくれる穏和な雰囲気の先生です。
「この講演では、最新の心理学や脳科学の知見を引きながら、働く人の意思決定について考えていきます」とのこと。
人間は間違いを犯すものだという前提に立って、その間違いを出来るだけなくすためにはどうすればよいかを考えていただければと思います。
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6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える
【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

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2025年5月27日(火)18:30-20:30
アテンション・エコノミーのジレンマ
山本 龍彦
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表
偽・誤情報や誹謗中傷、さらには社会的分断の一因になっているとも言われる「アテンション・エコノミー」が孕むジレンマに人権や民主主義の観点から迫り、克服の糸口を考えます。

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2025年5月30日(金)18:30-20:30
蔦屋重三郎の仕事に迫る
鈴木 俊幸
中央大学文学部教授
NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証教授
次々と流行を生みだしていった蔦屋重三郎との仕事ぶりを辿り、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。
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