夕学レポート
2018年04月09日
第25回 7/27(金)山口周さん
7/27(金)、2018年度前期さいごの講演は、コーン・フェリー・ヘイグループ 山口周さんです。
山口周さんは電通、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーなどを経て、現在、コーン・フェリー・ヘイグループのシニア クライアント パートナー。この豊富なコンサルタントとしてのご経験とキャリアの山口さんのベースに、美学美術史のご専攻があると知り、なるほどと手を打ちました。話題となりました山口さんの近著の一冊を読んだときです。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
私は幼いころから音楽や絵などが好きで、専攻こそしなかった(できなかった)ものの、制作や研究にも憧れました。ですので”美意識”というテーマを真っ向から扱ったこの一冊にはとてもひかれました。
サイエンスとアート。独特な響きと意味をもっています。左脳と右脳、論理と直感というように、サイエンスとアートも対比的に用いられ、受け止められています。しかしそれは本来ではありません。対比は対立とも異なり、完全な二者選択ではなく融合もあるはず、バランスをとるものであるはず、との投げかけと、これに先んじて気づき取り組み初めているのが”世界のエリート”というのが本著です。
過度にサイエンスに偏っている、と山口さんはおっしゃいます。そして経営にアートを取り入れるという新しい提案をなさっています。アートとサイエンスをこのように分析的、論理的に語られるのはやはり山口さんならでは。皆さんとじっくり伺い、ヒントを得ることができたらと思っています。(湯川)
・山口 周さん
・コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社
シニア クライアント パートナー
株式会社ライプニッツ代表
・演題:「経営におけるアートとサイエンスのリ・バランス」
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客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
大阪大学人間科学研究科 教授
感染症総合教育研究拠点CiDER 兼任教員
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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