夕学レポート
2011年09月05日
第3回 10/11(火) 山折哲雄さん
第3回 10/11(火)の講師は、宗教学者の山折哲雄先生です。
山折さんは、今回の震災と日本人の意識・行動をどう見ているのか。日本人の深層意識と顕在行動の中に何を見いだしているのか。それを聞いてみたい。
それが3年半ぶりの再登壇をお願いした理由でした。
前回の夕学では、終了したばかりのオリンピックで日本選手がインタビューに何と答えたのか、その今昔の姿を比較することから、日本人の精神構造の中に共有化されてきた意識と価値観を見いだしてくれました。
同時に、その変化を考察することで、私たちを取り巻く環境の変化が、日本人の精神構造に及ぼす影響についての洞察を披露してくれました。
象徴的な事件やトピカルな事象を題材にして、宗教・歴史・民俗・文学等々広くて深い教養を駆使し、私たちが、感情にとらわれ過ぎて見定めることができない本質を、鋭く描写してくれることにおいて、山折さんは傑出しています。
そんな山折さんは、今回の大震災に向き合っている日本人の意識と行動に何を見いだし、何を感じたのでしょうか。
復興に向けてこころを一つにしようとする思いと自分に影響が及ぼされることは避けていたいという本音が同居し、せめぎ合ってきたかのように見えたこの半年。
立ち止まって、じっくりと考えてみるのはよい頃ではないでしょうか。
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