夕学レポート
2018年08月29日
第5回 10/18(木)穂村弘さん
10/18(木)は歌人 穂村 弘さんにご登壇いただきます。
体温計くわえて窓を額につけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
穂村さんの短歌からは、いつもその「時代」「時間」が浮かび上がってきます。
それは、穂村さんが選歌される作品も同じです。
現代の人気歌人として短歌の魅力を幅広い世代に広めるとともに、エッセイ、評論、翻訳、絵本など短歌に限らない分野でも活躍している穂村さん。
穂村さんの手にかかると、目の前にあるたった三十一文字が限りない世界へと広がってくるから不思議です。そこには、今とはどういう時代なのか、社会なのか、考えを巡らせ、読み解こうとする自分が存在します。
SNSが盛んになり、誰もが自分の日常を、日記や写真、さらには動画で簡単に発信することのできるいま。だからこそ限られた三十一文字の持つパワーは、私たちの想像を拡げるのかもしれません。
短歌の面白さと同時に、その背後にある世界の面白さを感じながら、いまという「生の時間」を穂村さんのお話より味わうこと、楽しみにしています。(保谷)
・穂村 弘さん
・歌人
・演題:「世界と<私>の関係を言葉にする」
講師プロフィールはこちらです。
登録

オススメ! 春のagora講座

6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える
【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

人気の夕学講演紹介

2025年5月27日(火)18:30-20:30
アテンション・エコノミーのジレンマ
山本 龍彦
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表
偽・誤情報や誹謗中傷、さらには社会的分断の一因になっているとも言われる「アテンション・エコノミー」が孕むジレンマに人権や民主主義の観点から迫り、克服の糸口を考えます。

人気の夕学講演紹介

2025年5月30日(金)18:30-20:30
蔦屋重三郎の仕事に迫る
鈴木 俊幸
中央大学文学部教授
NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証教授
次々と流行を生みだしていった蔦屋重三郎との仕事ぶりを辿り、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。
登録