夕学レポート
2010年03月23日
6/18(金) 清水浩さん 「未来のクルマから現実のクルマへ」
第15回 6/18(金)の講師は、慶應義塾大学教授の清水浩先生です。
清水先生は、電気自動車ひと筋に、30年近くも研究・開発に取り組んで来ました。
思えば、電気自動車なるものが、われわれ一般人レベルにも知るところとなってから数十年が経ちます。にもかかわらず実用化の壁は厚いものがありました。
「いつまで経っても“未来のクルマ”」
それが長年の電気自動車イメージでした。
それが2000年以降、環境問題、エネルギー問題、近年では自動車メーカの生き残り戦略という追い風を受けて、一気に実用段階に突入してきました。
清水先生が、“未来のクルマ”として開発した「Eliica」は、ベンツ並みの車体に八輪タイヤという独特の形状で、時速400キロ近い高速走行を可能にしたことで大いに話題になりました。モーターをタイヤに組み込むという高度な開発技術もありました。
清水先生の研究は、“未来のクルマ”開発から、電気自動車の大量普及を想定した事業展開へと発展しています。
昨年には、ベネッセの福武会長やガリバーの羽鳥会長等の出資を得て、普及型の電気自動車の開発と展開を目指す、産学ベンチャー「SIM-Drive」を起ち上げ、社長に就任。
“現実のクルマ”としての電気自動車の研究・開発・事業展開に取り組み始めました。
電気自動車普及の鍵を握るリチウムイオン電池の開発競争も熾烈を極める中、電気自動車に人生を賭けてきた清水先生が語る「電気自動車のいまとこれから」です。
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