夕学レポート
2010年04月16日
agoraの講座から本が出来ました。
昨秋開催した夕学プレミアムagoraの講座 「田口佳史さんに問う【論語に学ぶ人間力】の講義内容をベースにした書籍が出来ました。
『論語の一言』(光文社)
書店に出回るのは来週早々ではないでしょうか。
著者の田口先生は、「はじめに」の中で次ような主旨のことを書いていらっしゃいます。
近年の『論語』に対する世間の関心が高まっている理由は、
「生きていくうえの、ぶれない軸が欲しい」
というものだと思います。
人間の行動や考えを支える「根っ子」を知ることが「ぶれない自分」をつくる軸になります。
この「根っ子」をは、人間なら誰もが持っているものなのです。
大事なのは、その「根っ子」に自ら気づくこと。そのために必要なのが『論語』なのです。
agoraの講義は、まさに「根っ子」に気づくための、田口先生との論語問答でありました。この本には、そのエッセンスが見事に凝縮してまとめられています。
是非、ご一読ください。
今春には中国古典シリーズ第二弾として、「田口佳史さんに問う中国古典【老荘思想】」がはじまります。
(こちらは、既に満席になり、申込受付を締め切っております)
この講座も書籍化の構想が進んでおり、『老荘の無言』(仮称)というタイトル案まで決まっているそうです。
「論語」(儒家)と「老荘」(道家)という中国古典の二大思想を、「一言」と「無言」という対比で表現されるのが、田口先生のすごいところです。
暗夜を照らす燈火を、「一言」に凝縮して伝えてくれるのが「論語」なら、
言葉は、真理の痕跡でしかないと喝破し、「無言」の教えを示すのが「老荘」。
そんな思いが込められたタイトル(案)ではないでしょうか。
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