HOMEへ戻るMCCマガジンマンハッタンで家を買う<1>(場所を決める)

マンハッタンで家を買う<1>(場所を決める)

2015年02月06日

寺尾美香

NYに来てそろそろ4ヶ月。
生活にもやっと慣れてきたそんなところで住宅購入の話が・・・
 
ダンナ:これからこっちでの生活が長くなるなら、賃貸より買った方が得だから買うか。
わたし:えっ!ってそんな軽く・・・もう少し慣れてからでいいよ。
ダンナ:いやいや、3年後とか言ってたら今買えるものも買えなくなるから。ここ(今住んでる賃貸)来年は契約更新しないで引っ越そう。
わたし:えー、、こんなに高くてまだ上がるわけ?ちょっと信じられないけど・・
ダンナ:ロンドンなんてこんなもんじゃないし。マンハッタンはまだ上がる(断言)
 
ということでなんとなく腑に落ちないながらも、とにかく家を探すことになりました。
探すのに半年、購入手続きやらなんやらに半年かかるという話もあり、始めるなら今、ということで動きだしました。


ところで、アメリカの「家」というと部屋が数えきれない程あって、トイレとかお風呂もいっぱいあって、暖炉とかデッキがあって、青々とした芝生の庭とBBQ出来るバックヤードがあって、、、というのではもちろんなく、我々が探すのはちっちゃいマンションの2LDK、なので正確には物件探しというべきかもしれません。
 
まずはネットサーチ開始
 
条件は「良い公立学校の学区」「2ベットルーム以上」「治安が良い」「バスタブ付き」「エレベーター付き」「広さもそこそこ」「通勤に便利」。」
可能なら「洗濯機付き」「ドアマン付き」そしてもちろん予算内であること。
 
うーん、思いのほか難しい・・・
 
グリニッジ・ヴィレッジ、チェルシー、トライベッカ・・・など第1希望の憧れおしゃれエリアでは皆無。あっさり夢は砕け、それならばと第2希望のブルックリンをサーチするも通勤が不便だったりと条件にヒットする物件はなかなかない。
 
アッパーウェストは、良い学校の周辺は特に競争が激しく、なんとか引っ越せたとしてもそもそも希望の学校に入れるかどうかわからない、という状況のよう。それに将来的な価格の伸び率を考えるとどうかという意見もあったり。
 
調べるうちに、ほとんど消去法ではありますが、なんと意外にもアッパーイーストなら条件に合う物件があるかもしれないという一抹の希望が見えてきました。
アッパーイーストと聞くと高級住宅地で、とても庶民が住めるようなところではないと思い込んでいた節がありましたが、それはパークアベニュー界隈のお金持ちが住むエリアに限った話で、3rdから東のエリアなどは良さそうです。
 
で、先日、予算オーバーだけどどうしても見たくて行ったそのあたりの物件は、広いバルコニー付きのデュプレックス(2階建て)、ペントハウス(最上階)で、チャーミングなレンガの壁と(飾りじゃない)本物の暖炉付き、イメージしていた”アメリカのお家”のミニチュア版みたいで可愛い。その上南向きで明るいのも気に入りました。

いきなり完璧な理想の物件と出会い運命を感じましたが、やはり予算的に背伸びが必要なのが気になります。それに熱しやすい自分の性格は自分がいちばんよく知っていますし。
なにしろ見てみた1件目で人生最大の買い物を即決っていうわけにもいきません。
 
そんな時に心強いのは買い手側である私たちサイドに付いてくれているエージェントさんの冷静な意見です。 バルコニーは子供にとって危険でもあるし、デュプレックスは小さい子供と生活する上では不便、とのこと。
 
極めてそのとおり、納得です。
 
ようやく頭を冷やす事ができたのでした。
 
可能性を模索する段階では、思いきり前向きに、自由に。でも現実に絞り込む段階では徹底的にダメだしする「ポジティブに発想し、ネガティブに考える」のは、前職の企画の仕事と少し似ています。
 
それにしても、限られた予算内で盛りだくさんの条件がある中での住宅購入。
やはり、そう簡単にはいきそうもありません。
 
やっぱり1年くらいかかるかぁ


 

メールマガジン「てらこや」で更新情報をキャッチ!

「てらこや」は、「学び」を改めて見直すきっかけとなるようなさまざまな情報の提供を目的に発行している無料メールマガジンです。慶應義塾の社会人教育機関である慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が毎月発行しています(原則第2火曜日)。