KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

ファカルティズ・コラム

2006年12月08日

研修シーズンまっただ中で考えたこと

前回から少し間があいてしまいました。
少し言い訳(笑)させていただくと、この時期は企業の研修が立て込む時期だからなのです。丸の内での公開講座を入れると、平均週3.5日は教壇に立っている計算になります。時には一日の企業研修の後、夜は公開講座というダブルヘッダーもあったりするので、
「さきほどお話しした○○の事例と同様に・・・」
「すいません、その事例まで聞いてないんですが」
という事態も希におこしてしまいます。要はどこで何を話したか混乱しているわけですね(笑)。年齢的な衰えもあるのでしょうが、この場を借りてお詫びしたいと思います。
さてそうした中、先日行った研修で気づいた点がありましたので、少しお話しさせていただきます。


それは問題解決のための思考力研修でした。
参加者はベテランから若手と多岐にわたっていたのですが、相対的にベテランの方がスキルアップの速度が速かったのです。
研修開始当初は、私からの問いかけに関係のない答えを返す(つまりイシューを外す)傾向が強く、また考えるのをあきらめたり固定観念に縛られて、深く広く考えない傾向にあった方々が、です。
こうした方々が、中盤からは見違えるように活発な議論を行い、グループで問題解決に取り組み、ロジックツリー等のツールを使えるようになっていったのです。
では、なぜベテランの方々はこうした急成長を遂げることができたのでしょうか。
まず考えられるのが、「経験」です。
ベテランの方々には今まで蓄積した様々な問題解決の経験があり、これは若手の方々とは圧倒的な差があります。そして研修の中で学ぶ各種理論やツール・演習の内容を、これらの経験に照らし合わせることによって、よりリアリティをもって具体的に考察し、自分なりのコツをつかんでいったと思われます。
しかしここでもうひとつ重要なのが、「姿勢」です。
どんなに経験を積んでいても、研修を通して自分のやり方を変えるつもりが全く無かったら、こうした成長は望むべくもありません。
この会社のベテランの方々は、研修(というより学習全般)に最も大切な、「学ぶことで何かを変えようとする姿勢」があったと言えます。そしてその姿勢があるからこそ、愚直に演習に取り組み、驚くべきスピードでスキルアップしていったと思うのです。
せっかくの研修です。会社は参加者に投資をし、自分の大切な時間も費やしています。
それを無駄にしないためにも、まずはこの「学ぶことで何かを変えようとする姿勢」を忘れずに、研修に参加していただきたいと思うのです。

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