KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

ファカルティズ・コラム

2008年08月07日

本を出しました

既に大手書店では平積みになっており、本ブログの右の方にも既に表示されていますが、初の書籍を上梓しました。
◇────────────────────────────◇
<2008年8月1日発売>
『目に見える議論~会議ファシリテーションの教科書~』
 PHP研究所 1,700円 (税込 1,785 円)
[楽天ブックス] http://item.rakuten.co.jp/book/5786863/
[amazon.co.jp] http://www.amazon.co.jp/dp/4569699731/
◇────────────────────────────◇
正直言って、自分に出版の話が来るとは思っていなかった(笑)のですが、様々な方々との出会いと議論が、こうして形になりました。
この場を借りまして、そうした方々に感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。

そもそも私が講師に転身したのも、前職でのプロジェクトで“コラボレーションのIT支援”を研究したのがきっかけでした。
当時(1995年)コラボレーションやファシリテーションといった言葉は、まったくメジャーではありませんでしたが、2001年に慶應MCCの立ち上げに参画し、コラジェクタ(2007年7月13日付エントリー参照)を使って会議の生産性を上げるセミナーをスタートさせました。
その後そのセミナー『コラジェクタ実践』は、図解で論理構造を可視化して効果的・効率的に考える『目に見えるロジカルシンキング』と、コラジェクタによる議論の可視化だけでなく、会議の事前準備・運営・評価・改善のPDCAサイクル全てを可視化して生産性を上げる、『会議ファシリテーション』の2つのセミナーに分化しました。
しかしこうした新規講座の開発は、私一人でできたわけではありません。
慶應MCCの企画スタッフの支援も大きいのですが、それ以上に大きな力となったのが、研修の依頼元である各企業の人材開発部門の方々、そして研修やセミナーの参加者との議論でした。
講師初心者だった私には、たいしたコンテンツは蓄積されていません。
「こういう研修にしたい。ポイントは特にこれ」
「こんな演習ができないか」
という人材開発部門のニーズから、うんうん唸ってコンテンツと進め方を考える。
「たとえばこんな時はどうしたら?」
「そんな時はこうするとこうなりますよ」
という参加者とのやりとりから、自分の暗黙知が形になり、コンテンツが増えていく。
もちろん様々な分野を自分なりに勉強はしますが、今回の本のコンテンツや私の講師としての引き出しのほとんどは、こうした様々な議論を通して作られてきたのです。
今さらながら、“議論の力”を再確認しています。
ですから今回の本は、私と議論してくれた全ての人への恩返しでもあります。
講師を始めて丸7年、非常に密度の濃い時間でした。
しかしまだまだ、修行中だと考えています。
2冊目の本も書き始めました。(今度はロジカルシンキングです)
ですから、もっともっと私と議論してください。
それが私のコンテンツとなるだけではありません。
その議論のプロセスと成果の両方で、私はみなさんのお役に立てるはずです。(少なくともお役に立ちたいと考えています(笑))
皆さんとWIN-WINの関係が築ける講師でありたいのです。
今後ともよろしくお願いします。

メルマガ
登録

メルマガ
登録