夕学レポート
2007年09月04日
今期のテーマⅠ
今期の夕学は6つのテーマを設定しました。
●大地と歴史から考える
政治にせよ、経済にせよ、経営にせよ、「人間の営み」であることは違いがありません。
「人間の営み」は、我々を取り巻く環境の制約を受け、環境に適応するために、人間がさまざまな試行錯誤を重ねてきた軌跡が大地に刻まれているはずです。
また、人間が連綿と紡ぎ繋いできた歴史を振り返ることで、自分たちがどこから来て、どこに向かおうとしているのかを考える際の「立ち位置」を確認することができます。
このテーマでは、
環境との関わりを主軸においた創造活動をおこなっている建築の世界から安藤忠雄先生と石川幹子先生のお二人に、歴史の分野からは、実務家に向けた示唆に富んだ著作を書かれている山内昌之先生、半藤一利さんのお二人に、それぞれ来ていただきます。
●成長の方程式はあるか
「経営に正解はない」と言われています。
しかしすべてがユニークで、状況対応的な世界でもないはずです。
唯一絶対の正解ではないけれども、現代という時代に適応する普遍的なアプローチを考えてみたい。
そんな思いで企画しました。
このテーマでは
「スポンサーシップ」というコンセプトで組織変革を支援するスコラ社長の柴田昌治さん
傷ついた組織と戦略の再生を担い、日々格闘を続けるライブドア社長の平松庚三さん
製造業をフィールドに日本企業の強みの普遍化をめざすコンサルタントの遠藤功さん
「戦略は人に宿る」と主張され、経営者の計画的育成と長期政権の意義を論じる神戸大の三品和広先生
エンジニアリングの視点から独自のイノベーション論を提唱する同志社大学の山口栄一先生
の5人に登壇いただきます。
●感性と身体知を磨く
感性を高め、知的好奇心を呼び覚ましてくれる文化・芸術・教養の世界。
よりよく生きるための術=リベラルアーツとして、教養を磨くことは、ギリシャ・ローマの時代から知識人の責務でもありました。
研ぎ澄まされた感性世界で生き抜く文化人のお話を聞くことで、時代・社会との相互作用の中で浮かび上がってくる「人間はかくあれ」という基軸のようなものを見つけることができればと思います。
このテーマでは、
「日本を代表するオーボエ奏者」の地位に自らピリオドを打ち、新たな挑戦をはじめた音楽家の宮本文昭さん
茶道裏千家家元として「茶の湯」の文化を啓蒙する千宗室さん
大河ドラマ「風林火山」で武田信玄を演じて大好評の歌舞伎俳優 市川亀治郎さん
伝説の名器「デュランティ」を奏でるヴァイオリニストの千住真理子さん
親子三代日本語研究の道を究める言語学者の金田一秀穂先生
の5人にお越しいただきます。
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人気の夕学講演紹介
2025年1月16日(木)18:30-20:30
客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
大阪大学人間科学研究科 教授
感染症総合教育研究拠点CiDER 兼任教員
客観性とは何なのでしょうか?エビデンス信仰の風潮が強まる昨今、見落としているものを『客観性の落とし穴』の著者・村上氏に学びます。
人気の夕学講演紹介
2025年1月24日(金)18:30-20:30
教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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