夕学レポート
2010年11月17日
『経済古典は役に立つ』竹中平蔵著 光文社新書
今春の夕学プレミアムagoraで開催した『竹中平蔵教授が講義する【問題解決スキルとしての経済古典】』が本になりました。
『経済古典は役に立つ』(光文社新書)
タイトルは新書用に変わりましたが、コンセプトは講座と同じです。
「現代社会が抱える諸問題から「経済古典」の意義を考える」というものです。
12月3日の夕学が、この本のダイジェストをお話いただく予定です。
(こちらは早々に満席になり、いまだ空きが出ていませんが、前日夜から当日朝にはキャンセルが出ると思います)
講義の内容については、こちらのブログにもまとめていますのでどうぞ。
http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/agora/cat126/
同書「まえがき」より
なお本書は、2010年4月から7月にかけて慶應義塾大学丸の内キャンパスにおける5回の講義がもとになっている。
じつは2009年の秋に、慶應学術事業会の城取一成さんから、経済古典の講義をやってほしいという依頼を受けた。私はただちにお断りした。私の専門は経済政策の分析であり、実際に経済政策の仕事をさせていただいた経験もある。しかし、経済古典は私の専門の仕事ではない、と。経済学史や経済学説史の研究家はたくさんおられる。経済思想の専門家も多い。アダム・スミスを専門に研究している人もいれば、ケインズの専門家もいる。経済古典の講義など、私の任に負えないと考えたからだ。
しかし、城取さんは怯まなかった。「実際に政策を経験された竹中さんのスミス論、ケインズ論を聴きたいんです」と熱心に口説かれた。そしてある時ふっと思った。なるほど、これは私にとってチャレンジングな仕事かもしれない、と。・・・・・
過分な紹介をいただき恐縮です。
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6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える
【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

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慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表
偽・誤情報や誹謗中傷、さらには社会的分断の一因になっているとも言われる「アテンション・エコノミー」が孕むジレンマに人権や民主主義の観点から迫り、克服の糸口を考えます。

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NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証教授
次々と流行を生みだしていった蔦屋重三郎との仕事ぶりを辿り、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。
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