私をつくった一冊
2023年07月11日
村田 祐造(スマイルワークス株式会社 代表、元ラグビー日本代表コーチ)
慶應MCCにご登壇いただいている先生に、影響を受けた・大切にしている一冊をお伺いします。講師プロフィールとはちょっと違った角度から先生方をご紹介します。
- 村田 祐造(むらた・ゆうぞう)
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- スマイルワークス株式会社 代表
- 元ラグビー日本代表コーチ
- 慶應MCC担当プログラム
1.私(先生)をつくった一冊をご紹介ください
2.その本には、いつ、どのように出会いましたか?
大学受験に向けて人生の進路を悩む高校2年生の夏。
ラグビー部の練習を終えておにぎりでも食べようかと思って立ち寄ったセブンイレブンの雑誌コーナーで「人生を最高に生きる」と言う文字が目に飛び込んできて思わず手にとった。
3.どのような内容ですか?
一言で言うと自己実現の本。
竹内均先生が定義する最高の自己実現とは、「好きなことをやり、それで食べることができ、それが誰かの役に立ち喜ばれる人生」。
星空を眺めるのが大好きだった竹内均少年は、東大の地球惑星物理学の教授になり、科学雑誌ニュートンを創刊して初代編集長となリました。ご自身が見事に自己実現して最高の人生を生きたお手本になっている竹内先生の人生哲学と時間活用術と仕事術など人生のヒント満載の本です。
4.それは先生にとってどんな出会いでしたか?
衝撃の出会いでした。好きな事を仕事するって最高!
嫌なことを我慢して大金持ちになる人生より、好きな事を仕事して人から喜ばれる人生を送る方が絶対いいじゃん!
ブラボー!と感動した。この瞬間から「好きな事を仕事にして食べていくことができて人の役に立ち喜ばれる」が現在まで続く私の人生の指針になった。そのお陰で「仕事にするほど好きなことってなんだろう?」「みんなが自分の仕事を好きになるにはどうしたらいいんだろう?」などたくさんの問いと試練が生まれた。
竹内先生の背中を追いかけて最高の人生を探究する私の大冒険がこの本のお陰で始まったと言っていい。
5.この作品をおすすめするとしたら?
あの頃の私のような人生の進路に悩む10代20代の若者。
いや、むしろ年齢に関係なく、最高の人生を生きた竹内均先生の人生を追体験して、科学・文学・歴史・スポーツ・音楽・美術など何か熱中できる自分なりの好きなテーマを見つけて人生を最高に楽しむヒントを見つけたい人にはぜひおすすめしたいです。
- 村田 祐造(むらた・ゆうぞう)
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- スマイルワークス株式会社 代表
- 元ラグビー日本代表コーチ
- 慶應MCC担当プログラム
- 東京大学工学部精密機械工学科卒業、同大学院工学系研究科環境海洋工学コース中退。高校でラグビーを始め東京大学ラグビー部、三洋電機ラグビー部ではプロラグビー選手として活躍。三洋電機時代業務で開発したラグビー分析ソフトが日本代表チームに採用され、自身もコーチとして釜山アジア大会、ラグビーW杯2003に挑戦。選手引退後、起業。また、大学院では造船工学を専攻しニッポンチャレンジ・アメリカズカップ2000における世界最高のレーシングヨットの開発に携わるも、まさかの準決勝敗退経験をもつ。敗因と感じた「心とチームワーク」がライフワークとなる。
現在、タグラグビーを通じた「心とチームワーク」を学ぶ体感型研修プログラムを実施。また、東大ラグビー部の学生たちと共に子供たちの育成・指導にもあたる。東京セブンズラグビースクール 校長。探究学舎 講師。
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2025年1月16日(木)18:30-20:30
客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
大阪大学人間科学研究科 教授
感染症総合教育研究拠点CiDER 兼任教員
客観性とは何なのでしょうか?エビデンス信仰の風潮が強まる昨今、見落としているものを『客観性の落とし穴』の著者・村上氏に学びます。
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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