KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

経営戦略
-イノベーションと
競争戦略[8月/A日程]

ケースで学ぶ競争戦略

市場の環境変化により企業の生き残り競争が激化している中、イノベーションの重要性が高まっています。

本プログラムは、さまざまな状況やステージに置かれた企業の事例やケースを用いてイノベーションを起こすために必要な視点・思考を学び、ビジネスに活かすことを目指します。CSV(社会課題も解決するビジネス)・DX・新興国市場と、今注目したい分野の事例をとりあげます。

対象
  • 経営企画、事業企画、戦略部門の方
  • 戦略立案に必要なロジックや分析手法、経営戦略の実例を学びたい方
  • 従来型の発想を転換し、ビジネスを変革する意思決定力を高めたい方
講師
開催形態

ハイブリッド(キャンパス/オンライン)

日程・時間
1 2 3 4 5 6
2024年
8/8
(木)

18:15-21:30
2024年
8/21
(水)

18:30-21:30
2024年
8/29
(木)

18:30-21:30
2024年
9/4
(水)

18:30-21:30
2024年
9/11
(水)

18:30-21:30
2024年
10/3
(木)

18:30-21:30
小林 小林 小林 岡田 岡田 岡田
他の日程
参加費

170,500円(税込) 
→ 割引制度・キャンセル規定

定員

25名 (法人派遣は1社につき4名様まで)

進め方

セッションはケースメソッドで進められます。「個人研究(事前課題)→グループディスカッション→全体ディスカッション→まとめ・レクチャー」の流れとなります。個人研究ではケースを読み込み、ディスカッションの準備をします。

毎回読み切りスタイルで進めますが、前回学習したことは次回の前提となります。

修了基準

全セッションの参加により認定
欠席の際は、指定期間内の録画映像視聴・必要な課題等の提出をもって参加とみなします。

プログラム
お申し込み

SESSION

SESSION 1

新興国市場参入の意思決定

「イノベーション」とは「今までとは異なる方法論で新しいビジネスモデルを創造すること」であり、技術だけでなく、顧客開拓や新規事業も含まれる。

本セッションでは、海外企業に市場を開放したベトナムへのアメリカの多国籍企業3社の参入是非を議論し、従来市場とは異なる観点からの意思決定について考える。

ケース

ベトナム:市場参入の意思決定

SESSION 2

DX戦略とCSRを実現する現場発のイノベーション

小松製作所は新組立工場の建設時に「購入電力90%削減」という目標を達成し、工場の建設を地域事業として発展させ、地域の課題解決にもつなげている。

同社のKOMTRAXを中心としたDX戦略を議論した後に、本業を通じたCSRについて討議・分析する。

ケース

コマツ・粟津工場 本業を通じたCSRの実現

SESSION 3

イノベーションを起こせる組織

1998年に2人の学生が立ち上げた、検索エンジンを開発するベンチャーGoogleは、今や世界時価総額第4位の言わずと知れた巨大企業に成長した。

本セッションでは、同社の創造性を育む組織マネジメント手法の根本原理は何なのか、また、それを日本企業に適用することの可否について議論する。

ケース

グーグルー創造性のマネジメントー

SESSION 4

経営哲学から始まるイノベーション

世界最大の船外機メーカーであるヤマハ発動機は、1960年代から開発途上国市場の開拓を進め、サブサハラアフリカの沿岸漁業市場での船外機シェアは90%を超える。

同社の経営の基本的な考え方の源流をたどるとともに、新興国・開発途上国市場における成功要因を議論する。

ケース

ヤマハ発動機(株)経営理念と新興国船外機事業

SESSION 5

プラットフォーム型ビジネスの競争戦略

先行しているソニーがプレイステーション2の発売を発表する中、マイクロソフトは新たにゲーム機事業に参入しようとしていた。

本セッションでは、ゲーム業界における競争戦略を検討し、プラットフォーム型のネットワーク効果等について議論する。

ケース

マイクロソフトXbox:ゲームチェンジは起こるか?

SESSION 6

CSV(Creating Shared Value)戦略ワークショップ

実際にCSV型事業の具体例をグループで考案し、クラスディスカッションで検討、相互評価する。

参加者の感想を見る

参加者アンケート

  • 普段の仕事の中からでは拾い難い、学びや気づきを得ることができ、経営者に近いより高い視座でビジネスと見るきっかけとなりました。先生方のお人柄も素敵で、楽しく講義を受けさせて頂きました。
  • 事前課題からケースをしっかり読み込んでグループ討議や全体討議を行うことで、過去の事例から一般化された教訓を得ることができました。活かしていくことがなかなか難しいですが、今後の仕事の糧にしたいと思います。
  • 本講座で学んだこと全てを活用できると感じており、社内の新規事業(得にCSV事業の創出)に活かしたいと思います。
  • 大変わかりやすい講義で、頭に引っかかることなくスムーズに理解することができました。またよい雰囲気を作り出していただき、とても参加しやすい場でした。普段交流することのないさまざまな業種の方とディスカッションでき、自分とは異なる角度からの考察は大変勉強になり、刺激にもなりました。大変有意義な時間でした。
  • 久々に知的モチベーションが高まりました。経営企画や事業企画をしていない限り、一般の社員がストラテジーを考えることはまずないですが、今回のプログラムはフレームワークを使い、考え、発言するよい機会を与えてくれました。外部機関の研修というと、汎用性が高く即実践につながるものがアピールしやすく参加者も集めやすいですが、このプログラムはそういったテクニックの話ではなく、もっと大きな枠組み、概念でビジネスを捉え、思考する訓練になりました。ビジネススクールの教授陣だからこそ提供できる内容であったと思います。
  • 思ったより時間が短く、もっと学びたかった。小林教授は2回とも長時間の授業で、大変わかりやすくありがたかったです。岡田教授は戦略的意図、戦略の前段階として、大きな意思があるという事を知り、霧が晴れた思いでした。経営理念と企業活動の関連が自分の中でテーマだったのでちょっと糸口を得られました。
  • 特定の分野に偏らず、幅広い業界のケースを学べました。自身が勤務する業界がとりあげられると自然と力も入りました。小林教授は伝えたいポイントがよく整理されていてとても学びやすかったです。岡田教授は経営者の生の声やエピソードを豊富に混じえて進めていただいたのでとても興味深く学べました。
  • 毎回のケーススタディをこなすのは大変でしたが、どれも内容が興味深く、読むのが楽しかったです。そして、今回の6回の良かった点は、講師陣の方がそれぞれ個性があり、失礼ながら毎回楽しめました。ケーススタディを通して経営者目線が養えたことと他のメンバーの方の意見と前向きな姿勢が刺激になったことが良かったです
  • 小林先生の知識と経験に裏打ちされた鋭い視点が印象的でした。数字からファクトを読み取る技術をご教示いただいたのもありがたかったです。岡田先生は落ち着いた雰囲気の一方で熱い思いを感じました。当初は懐疑的だったCSV戦略の重要性を腹落ちできました。
  • レクチャーと討議のバランスが良かったです。グループ討議があることで新しい気づきに繋がり、クラス討議があることによって単に授業を聞くのではなく能動的に参加できた気がします。
  • 課題は読み込むのに時間がかかって大変だったが、自分なりの答えを探すことは楽しかった。また、レクチャーと自分の回答とを照らし合わせながら、考えを深められたことが良かった。
  • いままでは目の前の顧客ニーズを追うことに精一杯でした。社会課題という広い視野から考えることで、多くの人と共感し、結果的に利益を作る仕組みになることを学びました。また社会課題解決の一端を担うことで人が働く動機付けにも繋がると感じました。私の中で競争戦略を考える上で、この、未来を見据えた社会課題解決を第一に考えていきたいと思います。