夕学レポート
2005年10月11日
第20回(1/26木) 村上陽一郎さん
第20回目の講師は国際基督教大学の村上陽一郎先生です。
村上先生は科学史がご専門で科学技術や安全学などについて著書もありますが、今回は「教養とは何か」を主題にお話いただきます。村上先生は『やり直し教養講座』という本で、「教養とは規矩である」と定義しています。なにやら難しそうですが、辞書を引けば、規矩とは「物差し・基準」を意味するそうです。つまり教養とは、人間としてよりよく生きていくための「もの差し、基準」ということになります。確かに私たちは、「彼は教養人である」とか「教養がある人だ」という言い方をしますが、その場合知識の多寡ではなく、奥底にある人間としての基軸のようなものを無意識のうちの感じていることが多いようです。
村上先生が今回の講演に寄せていただいたコメントによれば「人間としての教養と現代社会に生きる人間としての教養は完全には重ならない」とのこと。その重ならない理由を考えることが今回のテーマだそうです。これまたなにやら難しそうですが、そこが楽しみです。
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