夕学レポート
2011年09月27日
第19回 12/20(火) 宮脇昭さん
第19回 12/20(火)に登壇していただくのは、横浜国立大学名誉教授で、国際生態学センター長の宮脇昭先生です。
宮脇先生は、独自の方法で世界に3千万本以上植樹してきました。
その方法は、対象となる土地の地味というか、相性のようなものを重視し、その土地に最もあった樹木を中心にしつつ、多数の種類の樹種を混ぜて植樹する「混植・密植型植樹」というものです。
いわば、太古の自然に近い森や林を再現しようというものです。
これまで日本の植樹活動の多くは、単一樹種を植生する画一的なものでした。このことが台風等の自然災害に対する耐性の弱さに繋がっていると宮脇先生は言います。
その土地本来の植生は、「鎮守の森」を見ればわかるとのこと。そこにはシイ、タブノキ、カシ類の木々が生い茂る「いのちの森」があると言います。
さて、いま宮脇先生は、「不幸な東日本大震災の危機をチャンスに、瓦礫を地球資源として、土と混ぜて三陸海岸沿いにエコロジーの知見にしたがって、防潮などの多彩な機能を発揮する丘をつくり、今すぐ木を植え、地域経済と共生し、次の氷河期がくるまで9000年続く、いのちの森をつくろう」と説いています。
被災地を覆う瓦礫でさえ、何万年かのスパンでみれば豊かな森に欠かせない地球資源に変わりうるとするならば、私たち人間の営みは、大自然の長大な循環システムの中に位置づけられることになります。
「生きがいとは未来に向かって今すぐできることを行うこと」と喝破する83歳の宮脇先生の言葉に耳を傾けたいと思います。
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