夕学レポート
2013年10月01日
第25回 1/31(金) 篠田謙一さん
最終回の第25回 1/31(金)に登壇いただくのは国立科学博物館で人類史を研究する篠田謙一先生です。
太古の昔、アフリカの大地で誕生した私たちの祖先=ホモ・サピエンス(現生人類)が20万年という途方もない年月をかけて世界中に散らばり、人類の歴史を紡いできた「グレートジャーニー」と評される旅路は、壮大なロマンを感じさせてくれるテーマであります。
人間のDNA分析を考察することで、人類の旅路の行程が急速に解明されてきたのはつい最近のことだと聞きます。篠田先生は、その専門家です。
私たち日本人は、いつ頃、どういう経路を辿って、どんな人々と交じり合いながら、この列島に辿り着いたのか。
いわば「日本人の起源」がDNA研究から読み取れるようになったということです。
篠田先生によれば、その結論は、「単一民で同質性が高く、閉鎖的な社会を形成してきた」というステレオタイプの日本人論を覆すものだったといいいます。
「日本人らしさ」を言う前に、そもそも日本人とは何なのか、欧米やアジアの他民族とは何が、どうして違うのかを、DNA研究の知見から考えてみたいと思います。
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オススメ! 春のagora講座

5月17日(土)開講・全6回
平野 昭さんと【系譜で読み解くクラシック音楽】
近年再評価や再解釈の進むブラームス音楽の本質と、ドイツ・ロマン派音楽の豊かな魅力を楽しむ。

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6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

人気の夕学講演紹介

5月15日(木)18:30-20:30
人間はなぜ顔に魅せられるのか
中野 珠実
大阪大学大学院情報科学研究科教授
他者や自己の顔をどのような脳の仕組みで認識しているかを紐解くことで、人間とは何かという問題に迫ります。
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