2009年01月09日
信念を持ち、信念を疑おう
皆さん、あけましておめでとうございます。
とは言っても、昨年後半からの経済情勢では、呑気に「めでたい」と言っていられる状況ではなさそうです。
なので今年最初のエントリーでは、正月らしいテーマではありながら、しかし少し危惧も込めて“信念”というものについて考えてみたいと思います。
(ちなみに“新年”にかけたダジャレではありません(笑))
ということで、まずは“信念”に関するこの名言から。
何かを深く信じれば、誰でも自分の中に大きな力を見つけだし
自分を乗り越えることができる
本田宗一郎
人間、信念を持つことは大事です。
信念があるからこそ、どんなに辛くとも頑張ることができる。
信念がなければ夢を叶えることなどできない、と言っても過言ではないでしょう。
しかし、信念に頼りすぎるのもまた危険です。
戦争やテロは、誤った信念が招いたとも言えます。
「自分(我々)には信念がある」
この“信念”という耳障りの良いコトバで、自分を正当化している人(組織)のなんと多いことでしょう。
また信念に頼りすぎると、その信念に沿った情報しか目に、耳に入ってこなくなります。
「恋は盲目」と似た状態になってしまうのです。
だから時には信念を疑い、それを変える勇気も必要です。
哲学者のニーチェはこう言っています。
信念を欲すること、肯定においても否定においても、
無条件なものを欲することは、弱さの証拠である
ニーチェ
これは「信念にしがみつく心の弱さ」を戒めた言葉と、私は解釈しています。
ただ、ニーチェは信念を持つこととその重要性を否定しているのではありません。
信念がなければニーチェも名を残していないはずですし(笑)
彼は「信念に頼る自分の弱さを自覚せよ」と言いたかったのではないでしょうか。
「強がるな。自分と自分の行為を信念の名の下に正当化するな」と。
やはり常に「これで良いのか?」「自分の信念は正しいのか?」を疑うことも大事なのです。
皆さんの信念は何ですか?
その信念は今までも、そしてこれからも本当に正しいですか?
その信念を変える必要は本当にありませんか?
あなた自身からだけでなく、あなたの家族・友人・所属する組織、そして社会情勢やトレンドの観点から見ても、本当に揺るぎないものですか?
だから最後はこの名言で締めたいと思います。
常に信念を持って主体的に生きるためには、やはり心静かに、
われ何をなすべきかを考え、そのなすべきことをひたすらに
なしていくことが大切である
松下幸之助
年の初めは、1年の中では少しは考える時間を作りやすいはずです。
皆さんも今一度自分の信念、ここでは「価値観」と言っても良いかもしれません。
自分が何を大事にしたいかをじっくり考えてみませんか。
そして、それを守るために何をなすべきかを考えてみてはいかがでしょう。
私も実家の宮崎でじっくり考えてみました。
内容は秘密ですが(笑)
それでは、今年もよろしくお願いします。
お互いに信念を持って、しかしそれにしがみつかずに頑張りましょう!
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