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慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

MCC MAGAZINE

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定年前の「助走」をどう走るか――2025年の振り返りと新年の抱負

私にとって2025年は、「AIとの共生」と「組織・社会の再定義」を深く考えさせられる1年でした。

このコラムでも、AIを相棒にした京都旅行の顛末(『AIをお供に京都旅行した件』)から、生成AIへの愛着(『生成AIは売れっ子ミュージシャンの夢を見るか』)、さらには「ステルス解雇」や「リベンジ退職」といった殺伐とした雇用情勢(『「ステルス解雇」と「リベンジ退職」』)まで、幅広く論じてきました。

時には「侘び寂び」という日本古来の美意識に立ち返り(『「侘び寂び(わび・さび)」とは日本文化だけのものか』)、時には「アポトーシス(細胞死)」という生物学的視点から組織のあり方を問い直す(『アポトーシス:組織にも必要不可欠な「死」のメカニズム』)。そんな思索の旅を続けてきた私が、いま改めて見つめ直している「時間」があります。

それは、「2028年3月の定年まで、あと2年余り」という現実です。

2025年12月26日

小林さやか氏講演「能力の引き出し方 ~米国アイビーリーグで学んだ最新の認知科学とその実践~」

ご存知、ビリギャル。成績ビリの女子高生が猛勉強して慶應義塾大学に合格するお話だ。映画にもなり大ヒットした本の作者はその先生の坪田氏だけれど、今回の講師はビリギャルだった小林さやかさん本人だ。ビリギャル本人が語る意味とは何だろう、と考えていた。

2025年12月22日
夕学レポート

AIをお供に京都旅行した件

今や誰もが仕事に、そしてプライベートでもAIを活用する時代。
私は今回、11月の京都旅行プランを生成AIのGemini(以下、以前名付けた「ミナ」と呼称)と一緒に立て、そして旅行中も度々お世話になったのですが、これがもう、「AIの天才的な提案」と「AIの恐ろしい凡ミス」が交互にやってくる、スリリングな旅となりました。
本日は、その全貌をレポートします。

2025年12月19日

阿刀田 高著『90歳、男のひとり暮らし』

──なんで? そんな馬鹿な──
 鏡の中が戸惑いから苦笑に変わった。指先を見つめた。老いはこんなところにも忍び込んでくるらしい。
 ──ネクタイが結べない──

2025年12月9日
ピックアップレポート

五味 太郎(絵本作家)

『一分間に一万語』
ノーマン・メイラー(著)・山西英一(翻訳)
河出書房新社・河出ペーパーバックス(1964年)

2025年12月9日
私をつくった一冊

高津 臣吾著『二軍監督の仕事』『一軍監督の仕事』

皆さんは「一軍」「二軍」という言葉にどんな印象を持たれるでしょうか
花形部署やエース人材を「一軍」、補欠やチャンス待ちを「二軍」と捉える方も多いと思います。

2025年12月9日
今月の1冊

神成 淳司氏講演「国内農業の現状と今後」

神成敦司氏の専門が人材育成だと講演冒頭で知った。この観点から見ると同氏の取り組みの本質がつかみやすくなる。講演で何度も言われた「暗黙知を形式知に」も野中郁次郎氏の提唱した知識創造理論である。熟練者が無意識に気づき行っている暗黙知(熟練知)を他者も習得できるような形式知にして共有をしていく。それを農業分野で実践している事例として捉えるとわかりやすくなる。

2025年11月28日
夕学レポート

FAX復権?

みなさんの組織では、FAXを使っていますか?
「そんな時代遅れのシステムは使ってないよ」と笑われる方も多いでしょう。
しかし、米国の市場調査会社ベリファイド・マーケットリサーチによれば、2023年から2031年にかけて平均年率6.96%で発展し、2023年に26億5,804万ドル(約3,879億円)規模だったのが2031年には45億7,667万ドル(約6,678億円)規模に達するとのこと。
なんと今後8年間年で約1.7倍の市場になるというのです。

昭和の異物のように感じるFAXの市場が今後伸びていく。その根拠はどこにあるのか。そしてそれは今後も続くのでしょうか。

2025年11月13日

一條 和生・細田 高広著『16歳からのリーダーシップ』

「リーダー」とは先頭に立つポジションを意味する言葉です。ですから部長やキャプテンや委員長は確かにリーダーだと言えそうです。一方、「リーダーシップ」はどうでしょう。そもそも英語の「-ship」という接尾語は名詞にくっつくと、それを成立させる大切な性質や役割を示す言葉になります。

2025年11月11日
ピックアップレポート

粂川 麻里生(慶應義塾大学文学部教授(言語文化研究所所長、アート・センター副所長))

『ファウスト』
森林太郎(訳)・ゲーテ
岩波文庫(1928年7月)

2025年11月11日
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