夕学レポート
2007年09月20日
第10回(11/21)千宗室さん
第10回(11/21)の講師は、茶道裏千家家元の千宗室さんです。
千利休にはじまり、400年以上に渡って「茶の湯」道を守り続けてきた裏千家宗家。
その16代目として弟子・門下生を束ねるのが、千宗室さんです。
利休は、戦国末期の堺の商家の出身です。
親子・兄弟が袂を分かつ。
家来が主人を討つ。
昨日の友が、明日の敵となる。
そんな混乱の時代が100年以上続いていました。
その頃、堺には、納屋衆と呼ばれる商人による自治コミュニティが組織され、
戦国武将の要求にも毅然と立ち向かう自由な風土が満ちていたと言われます。
南蛮からきた宣教師達は、そこに理想郷を見いだし、「自由都市」と呼びました。
そんな時代背景と社会環境の中で、茶道は生まれました。
考えてみれば、混沌と多様性が作り上げた文化なのかもしれません。
グローバリズムが進展する一方で、日本らしさへ希求が叫ばれる現代。
「茶の湯は、日本文化のポータルサイトだ」と喝破する千宗室さんが語る
「侘びの美学」とは何か。
じっくりとお聞きしたいものです。
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2025年1月16日(木)18:30-20:30
客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
大阪大学人間科学研究科 教授
感染症総合教育研究拠点CiDER 兼任教員
客観性とは何なのでしょうか?エビデンス信仰の風潮が強まる昨今、見落としているものを『客観性の落とし穴』の著者・村上氏に学びます。
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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