夕学レポート
2012年09月10日
第10回 11/14(水) 池上英洋さん
第10回 11/14(水)は國學院大学准教授で西洋美術史家の池上英洋先生です。
この3年間、agora講座でキリスト教、ギリシャ・ローマの文化について勉強してきました。
西洋社会の文化的・精神的な基層を形成するものとして知られながら、日本人は、その理解が著しく乏しいといわれる両者について、少しでも知見を深めたいと思ったからです。
キリスト教とギリシャ・ローマの文化について、僅かながら囓ってみると、その必然として、ルネサンスという時代への興味が湧いてきます。
1000年間におよぶ中世を経て、両者が再びイタリア半島の地で出会い、あらゆる分野で化学反応を起こしたのがルネサンスという時代だと言われています。
人間の可能性を再発見した時代、
人間と神の関係を再構築した時代、
表現活動を通して人間を再認識した時代
それが、ルネサンスという時代です。
ルネサンスとは、なにを意味し、どのように広がり、どうやって終焉したのか。
それを知りたいと思った時に、どんぴしゃりの本に出会うことができました。
池上先生の『ルネサンス 歴史と芸術の物語』です。
今回の夕学では、絵画・彫刻や芸術家の名前だけで語られることが多いルネサンスという時代を、社会がどう変わったのかという視点からも整理していただきたいと思います。
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オススメ! 春のagora講座

6月14日(土)開講・全6回
小泉 悠さんと考える
【日本の安全保障】
政治、経済、環境、技術など多角的な要因を考慮する広義な「安全保障」を議論する。

人気の夕学講演紹介

2025年5月27日(火)18:30-20:30
アテンション・エコノミーのジレンマ
山本 龍彦
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表
偽・誤情報や誹謗中傷、さらには社会的分断の一因になっているとも言われる「アテンション・エコノミー」が孕むジレンマに人権や民主主義の観点から迫り、克服の糸口を考えます。

人気の夕学講演紹介

2025年5月30日(金)18:30-20:30
蔦屋重三郎の仕事に迫る
鈴木 俊幸
中央大学文学部教授
NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証教授
次々と流行を生みだしていった蔦屋重三郎との仕事ぶりを辿り、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。
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