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夕学レポート

2022年03月24日

第13回 6/30(木) 門井 慶喜さん

kadoi_yoshinobu.gif6/30(木)のご登壇は作家、門井 慶喜さんです。
門井慶喜さんは大学事務職員を経て、2003年『キッドナッパーズ』でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、作家デビューされました。2016年には『マジカル・ヒストリー・ツアー』で日本推理作家協会賞を、2017年には『銀河鉄道の父』で第158回直木賞三十五賞を受賞。
直木賞選考委員も務められいらした作家の阿刀田高さんが「2作目が大事、そこで本当の実力がわかる」とおっしゃっていました。門井さんの作品は、たびたび文学賞の選考候補に挙がっており、直木賞受賞は3度目での受賞。そこからも実力、評価、人気がよくわかります。喜びも特別であったことでしょう。
そして、話題となった近著の『東京の謎(ミステリー) この街をつくった先駆者たち』も、推理小説家・歴史小説家 門井さんならではの作品と面白さです。
ところで、門井慶喜さんというお名前は、いかにも歴史小説家か歴史家か、と感じますが、本名だそうです。
歴史好きになったのは高校生の頃、文学に目覚めたのは大学時代。と、インタビュー記事で拝見しましたが、驚いたのはその半端ないのめりこみ方。歴史小説やドラマなどはとにかく全て読む、見る。同志社大学 文学部文化学科文化史学専攻 (現・文学部文化史学科)へ進学すると、文学に目覚め、いろんな分野の本をとにかく「読みまくりました。あんな幸せな読書はないですね。」と振り返られています。また、高校時代、片道16キロ、往復2時間の自転車通学だったので、よく想像をされていたそうでした。
なるほど、と頷き、感心しました。
探求心、想像する力、物語を構成し、文章をつむぐ力、門井さんはやはり歴史小説家となるべくしてなられた方、ご自身で力を培われた方、なのでしょう。
今回はそんな門井さんに伺う、江戸・東京。
歴史とはわかっていることをつなぎ、わからないことを推理し、生きた時代を描くもの。あのときある決断や行動が違っていたら、いまはないかもしれない。歴史は推理と同じ、また、歴史は学ぶためにある、とよく言われます。門井さんに伺う江戸・東京、そこからの歴史的推理、示唆。小説の扉を開くときのようなわくわく感です。皆さん、ご一緒いたしましょう。(湯川)
・門井 慶喜(かどい よしのぶ)
・作家
・演題「江戸・東京を作った先駆者たち」
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