夕学レポート
2022年03月25日
第14回 7/8(金)小島 武仁先生
7/8(金)は東京大学大学院経済学研究科 教授、東京大学マーケットデザインセンター センター長 小島 武仁(こじま ふひと)先生のご登壇です。
2020年9月東京大学に設立されたマーケットデザインセンターの所長に就任したのが気鋭の経済学者として注目を浴びる小島先生。
先生は、東京大学経済学部を卒業後、米ハーバード大学院、スタンフォード大学にて、ノーベル経済学賞受賞者らに教えを受け、共に研究活動を行ってきました。国際的に高く評価されながら、母校 東大のオファーにて17年ぶりに拠点を移し、日本での研究活動、人材育成、社会課題への取り組みに邁進されています。
2020年のノーベル経済学賞がマーケットデザインの一領域の研究者に授与されたことは皆さんの記憶にも新しいことと思いますが、人と人、人とモノ・サービスの最適な組み合わせを実現する方法・制度設計を研究し、社会実装につなげる「マーケットデザイン」は、近年の経済学で大発展を遂げています。
伝統的な経済学が市場制度を「与えられたもの」として分析することに主眼をおいてきたのに対し、マーケットデザインは、市場制度を「設計できるもの」と考えて、分析だけで満足せずにマーケット(市場)の望ましい制度設計を考えるのが特徴であり、そのための基礎理論が「マッチング理論」となるのです。
ここ数年、経済学の知見を社会やビジネスに生かす動きが日本でも本格化してきていると言われています。
小島先生のご専門である、人と人や人とモノ・サービスを適材適所に引き合わせる方法を考える「マッチング理論」と、それを応用して社会制度の設計や実装につなげる「マーケットデザイン」より、社会の仕組みでつくる幸せについて考える貴重な機会となりそうです。(保谷)
・小島 武仁(こじま ふひと)先生
・東京大学大学院経済学研究科 教授
東京大学マーケットデザインセンター センター長
・演題「幸せは社会の仕組みで作る:マーケットデザインの科学と実践」
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家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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