夕学レポート
2011年09月21日
第16回 12/9(金) 長谷川英祐さん
第16回 12/9(金)の講師は、北海道大学大学院准教授で進化生物学者の長谷川英祐さんです。
長谷川先生がお書きになった「働かないアリに意義がある」は20万部を越える大ベストセラーになっています。
絶妙のネーミングの効果もさることながら、アリの社会に見られる一見非効率な行動が、実は組織の長期的存続システムを担っていることを解き明かし、短期的な効率性を追い求めがちな人間社会に警鐘をならした長谷川先生の筆致は一読の価値があります。
組織には「2-6-2の法則」が働くということはよく聞くところです。
短絡的な発想からすれば、下の2割をどうするかということに目が向きがちですが、長谷川先生のアリ社会の研究によれば、働かない2割がいることによって、組織は永続的に維持できるとのこと。
もちろん、アリと人間は違うわけですが、かつてダイエーの会長だった頃の中内功さんが、「組織は、いざというときに削減できるように、ある程度のムダを抱え込んでおいた方がよい」という言葉を聞いたこともあります。
長谷川先生のアリ社会の講義を通して、組織の効率と存続について考えたいと思います。
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客観性に閉じ込められる私たち
村上 靖彦
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客観性とは何なのでしょうか?エビデンス信仰の風潮が強まる昨今、見落としているものを『客観性の落とし穴』の著者・村上氏に学びます。
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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