夕学レポート
2013年09月18日
第16回 12/5(木) 小幡績さん
第16回 12/5(木)に登壇いただくのは慶應ビジネススクールの小幡績先生です。
夕学は3度目の登壇になる小幡先生。東大卒、元大蔵官僚、ハーバード大Ph.D.という華やかなキャリアと、童顔でPerfumeファン、競馬ファンというアンマッチイメージが何とも魅力的な先生です。
アベノミクスに対しては、当初からはやや批判的な論陣を張っていました。株高、円安が進んで反アベノミクスの論客がおとなしくなっても、堂々と対論の場に立ち、たったひとりで闘っている感があったのも小幡さんらしい姿勢で好感が持てました。
思えば小幡さんの主張は、リーマンショック直後に刊行した『すべての経済はバブルに通じる』以来首尾一貫しています。
21世紀は、資本が余る時代である。
フローの蓄積で産み出された資本は、次の投資先を見失いつつある。いち早く投資先を見つけ出す「目利き」ができる者だけが儲かる。
「目利き」が出来ない者の資本は、どこかに集まり、バブルを引き起こす。
その文脈で読めば、現段階でのアベノミクスは、ミニバブルの予兆のようなものに過ぎない、ということかと思います。
そしてまた、アベノミクスの目先の成否を問うよりも重要なことは、移行期を迎えている資本主義社会にあって、日本と日本の企業はどういう道を歩むのかという根本的な議論だということではないでしょうか。
力と度胸に依存する市場は、中国や韓国に委ねよう。
成熟社会の歴史的経験を蓄積しないと出来ないことに特化した、日本ならではの経済社会を築く必要がある。
そんな小幡先生の持論をお聞きしたいと思います。
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