夕学レポート
2013年09月17日
第15回 11/27(水) 池内了さん
第15回 11/27(水)は、総合研究大学院大学教授で科学者の池内了先生です。
宇宙論を専門に研究されてきた池内先生ですが、近年は科学・技術・社会の交差領域に関わる時事評論やエッセイなど科学啓蒙的な活動にも取り組んでいらっしゃいます。
3.11以降「科学の限界」「科学技術への不信」などの言葉が飛び交うようになりました。科学の専門家によれば、科学と科学技術は似て非なるもので、その混同を改めることから始めねばならないということかもしれません。
純粋な理論の世界である「科学」と、科学の知見を活用しているものの現実の社会への関わりを重視する「技術」とは、自ずと異なる理解の仕方が必要です。
技術の使い方を間違えたり、発展途上の技術が失敗を招くことはありますが、それが科学そのものが間違えていること、制御不能に陥っていることではありません。何があろうとも科学の有用性は揺るがないもののはずです。
と、思っていたところ池内先生の講演内容紹介文を読むと、「現代科学はさまざまな限界にぶち当たっている」とあります。現代の純粋科学は収穫逓減期にさしかかっており、科学は終焉に向かっているという論がある、とのこと。
科学に精通し、科学と社会の接点を深く考えている池内先生が語る「科学の限界論」です。
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客観性に閉じ込められる私たち
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
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東京大学東洋文化研究所 准教授
家庭の仏壇や供養の儀式、あるいは観光旅行での古寺巡礼など、仏教は比較的身近な存在でありつつ、知っているようで知らない奥の深さもあります。仏教学の専門家より教養としての仏教を学びます。
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