夕学レポート
2016年04月04日
第20回 7/8(金) 小松 和彦先生
7/8(金)は国際日本文化研究センター所長 小松和彦先生のご登壇です。
小松先生は「妖怪学」の第一人者にて、文化人類学の切り口の1つとして、妖怪について調べ研究し、学問として確立していらっしゃいます。
善と悪、神と悪がはっきりと区別され、デビルやサタンがベースとなり悪物として存在する西洋の妖怪と比べ、日本の妖怪は、八百万(やおよろず)の神として、怨霊も祀ると神となる菅原道真の例など、必ずしも善悪では分けることのできない、むしろ人間的な存在であると、先生は示唆されています。
妖怪の姿から、その土地や時代の社会や文化、人々の心が見えてくるというのです。
科学が発達した現代にあっても、私たちを惹きつける妖怪たち。
文化人類学者であり民俗学にも造詣の深い小松先生より、人間が妖怪をどのように捉え、認識していたのかを通して、日本人の自然観や精神性を読み解いていただき、その変遷・特徴を共にたどっていきます。(保谷)
・小松 和彦先生
・国際日本文化研究センター 所長
・演題: 日本の妖怪文化 -その歴史と特徴-
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