夕学レポート
2007年10月09日
第21回(1/28)半藤一利さん
第21回(1/28)の講師は、作家の半藤一利さんです。
文芸春秋編集長等を経て作家となった半藤さんは、日本の近現代史、特に昭和前史を中心に多くの著作を発表してきました。
「歴史探偵」を自称されるだけあって、一般人の目線で歴史の面白さを追求する視点には多くのファンがいるそうです。
私は、機会があって、この夏に半藤さんの『昭和史』CD全12巻を「読破」ならぬ「聴破」いたしました。
ベストセラーで毎日文化賞を受賞された『昭和史』の元になった講義録です。
満州事変、五・一五事件、二・二六事件、日中事変へと続く昭和前史は、高校の日本史の授業でもほどんど触れることがない歴史ですが、現在の歴史教科書論争や、従軍慰安婦をめぐる歴史認識問題など、現代の政治問題、外交問題にも繋がる重要な時代です。
歴史学者が書く本は、例え新書版のような一般向けの本であっても、実に読みにくいものです。
ところが半藤さんの語りは、平易な言葉と語り口にこだわり、まさに噛み砕くように歴史を紹介してくれます。
今回の夕学は、「日本の近代史から読み解く21世紀の進路」という大上段のタイトルになりましたが、稀代の歴史探偵のガイドによる「日本の来し方と行く末」は、歴史好きにはもちろん、歴史は苦手という方にも是非聞いていただきたいものです。
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なぜ資本主義と民主主義とが背反しあうようになったのか。それに対して私たちは何をすべきか。揺れ動く現在を考えます。


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