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夕学レポート

2019年08月27日

第2回 10/10(木)高木聡一郎先生

soichiro_takagi.jpg10/10(木)は東京大学大学院情報学環 准教授 高木聡一郎先生にご登壇いただきます。
「デジタル・トランスフォーメーション」(DX)という言葉が広く語られるようになり、ビジネスモデル、企業組織、さらに個人の働き方に至るまで、どのように関連し組み込んでいくのか、誰しもが他人事ではない時代が来ています。
しかし、このDXが意味するところは必ずしも明確ではなく、私たちの多くがぼんやりと捉えている、でも何かしなくては・・・と妙に急かされているというのが本音かもしれません。
高木先生の専門は情報経済学、デジタル経済論。情報技術の普及・発展に伴う社会への影響を、主に経済学の観点から分析していらっしゃいます。
特に、「デフレーミング」(フレーム、枠がなくなるという意味の造語)という概念で、デジタル化がビジネスや経済に与える本質的な影響を明らかにすることに取り組んでいます。
先生が研究する「デフレーミング戦略」とは、これまでの製品、サービス、組織などの「枠」を越えて、それらの内部要素をデジタル技術で組みなおすことによって、ユーザーにより最適化されたサービスを提供できるようにすることです。
ビジネスモデル、企業戦略、私たちの働き方、キャリア設計、学び方にいたるまで、あらゆることが変化しているいま、従来のサービスや組織といった「枠」がなくなる時代になっているとも言われています。
これまでの万人に受けるパッケージ化されたものから、ユーザーに個別最適化されたものに転換させ、企業という枠ではなく、より個人のスキルやリソースを重視しながらビジネス取引を行う時代において、「デフレーミング戦略」は欠かすことはできず、ビジネスにおける必須項目とも言えるのかもしれません。
高木先生は、NTTデータにて勤務され、社会人経験ののち学び直し大学院に進学し研究者となられ、今ではロンドン大学University College Londonをはじめとして、ブロックチェーン研究も進める第一人者でいらっしゃいます。
先生ご自身のキャリアもまた枠のない生き方であり「デフレーミング」と言えるのかもしれません。
今回はデフレーミング戦略より、ビジネスモデルから企業組織、私たち一人ひとりの働き方まで、変化の本質をさまざまな事例と共にお話し頂けるとのこと、変化を肌で感じる講演、楽しみです。(保谷)
・高木 聡一郎(たかぎ そういちろう)
・東京大学大学院情報学環 准教授
・演題:「デフレーミング概念で読み解くデジタル・トランスフォーメーション(DX)の本質」
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