夕学レポート
2010年03月04日
4/22(木) 莫邦富さん
第3回 4/22(木)の講師は、作家、ジャーナリストの莫邦富さんです。
莫さんは、日本在住の知日派経済ジャーナリストという独自の地位を確立、「新華僑」「蛇頭」といった新語を日本に定着させ、社会問題から政治、経済、日中関係論まで幅広いテーマで、旺盛な執筆活動を繰り広げています。
かつてはNHKテレビの「中国語講座」にもしばしば登場していたと聞いています。
莫さんは、1953年生まれ。いわゆる文革世代です。
10代半ばから20代前半の青春時代のど真ん中が、文革大革命と重なっていることになります。
政治、文化、思想の改革運動としてはじまった文革は、復権を企む毛沢東の思惑も絡んで、国民を巻き込んだ大粛清運動に発展しました。
中でも悲惨だったのは、若者達でした。「ペンを捨て、農民に学べ」というスローガンのもと、多くの青年が貧しい農村地帯に下放され、飢えと寒さに耐えながら悲惨な青春時代を送ったと言います。
あるシンポジウムで聴いたところでは、莫さんも下放された少年のひとりで、粗末な土塀小屋で暮らし、監視の目を盗んでランプに灯りを頼りに本を読んだそうです。
10年近く続いた暗い時代を乗り越え、上海外国語大学で、当時マイナーであった日本語を学んだことが、今日の成功に繋がりました。
中国を知りたい、中国人を理解したい。そう願う日本人。
日本人から学びたい、日本で事業を展開したい。そう願う中国人
両者を橋渡しする架け橋として、さまざまな領域で活躍をしています。
アジア二強時代と言えば聞こえはいいものの、規模と成長力の点では、日本は中国の前になすすべもありません。一方で、急成長する中国が抱える多くの問題(環境問題、都市への集中、格差、経済偏重主義等々)は、日本がかつて経験してきた問題でもあります。
中国から見た日本、日本から見た中国。
両者の視点が重なり合う部分が増えることは、アジアの発展、世界の繁栄に繋がっていくことを信じて、莫さんのお話に耳を傾けたいと思います。
なお、この講演に関心のある方は、下記の講演もぜひどうぞ。
・6/10 中西進先生 他国のことを知ることは、自国を知ることでもあります。
・7/20 小倉紀蔵先生 日中に韓国を加えた東アジアを文化・文明論的観点から語ります。
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2024年7月19日(金)18:30-20:30
不易流行の経営学を目指して
~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
稲盛経営哲学に学びながら、人間性を尊重し、利潤追求と社会貢献の統合をめざす経営学理論を構築する、新論が真論となり、不易流行の経営学として結実することを目指して。
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2024年7月23日(火)18:30-20:30
『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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