夕学レポート
2010年03月05日
4/27(火) 平田オリザさん
第4回 4/27(火)は、劇作家の平田オリザさんが、夕学2度目のご登壇となります。
「オリザ」という名前は本名だそうです。オリザ少年は、16歳の時、高校を中退して、自転車による世界一周旅行を敢行しました。
シナリオライターの父親、心理カウンセラーの母親、映画監督の叔父という自由で文化色の濃い環境で育ったオリザ少年は、当時から、既成の枠にはまらないスケールの大きな生き方を志向する人だったようです。
演劇人というと、60年代の唐十郎、70年代の野田秀樹、80年代の鴻上尚二という名前が思い浮かびます。いずれも時々の時代を象徴する個性的で主張性の強い人達でした。
90年代を代表するオリザさんは、先達とは対称的に、物静かで内省的な雰囲気を漂わせる人です。しかし、その内面に抱える情熱は相当なもので、演劇を通じて社会の問題に関わろうとする強い意思を感じさせます。
地域や自治体、企業などと連携して、若い演劇人を、継続的に育てるシステムを整えた「こまばアゴラ劇場」
演劇を通した表現力の向上、ダイバーシティマネジメントを志向する「演劇ワークショップ」
大阪大学大学院での、研究者志望の学生を対象とした「コミュニケーショントレーニング」
など、演劇人の枠を越えた活動を精力的に実践しています。
昨年は、長年の友人であった鳩山総理に請われて、内閣官房参与に就任されました。
鳩山さんの国会での施政方針演説、市民との対話集会などには、オリザさんの演出やアドバイスが反映されていたことは、よく知られたところです。
海外の演劇教育や文化行政にも精通しているオリザさんは、かねてから日本人の「異文化理解能力」の向上を訴えてきました。今後は、文化政策立案にも関わっていくことになります。
今回の講演では、コミュニケーション教育に演劇を取り入れる取り組みの紹介を通じて、
「対話の時代」に向けた私達へのメッセージを語ってくれるそうです。
この講演に関心をお持ちの方は、下記の講演もおすすめです。
・6/29 遠山正道さん 社員との対話を重視する企業経営者です。
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~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
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『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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