夕学レポート
2017年03月24日
第15回 6/13(火)遠藤 謙さん
6/13(火)は義足エンジニア、株式会社Xiborg 代表取締役 遠藤謙さんのご登壇です。
昨年のリオ・パラリンピック陸上男子400mリレーでは、日本記録を更新し、同種目で初となる銅メダルを獲得したのは記憶に新しいところ。(その時の映像はこちら)
障がいを持っていることを微塵とも感じさせない選手達の俊足な走りに魅了された方も多いことでしょう。
その時の日本チーム第2走者として活躍した 佐藤圭太選手の走りを支えたのが、今回ご登壇いただく遠藤さんらが開発した義足「Xiborg Genesis(サイボーグ ジェネシス)」です。
Xiborg Genesis(サイボーグ ジェネシス)はアスリート、エンジニア、コーチ、義肢装具士など、さまざまなプロフェッショナルたちが集い、英知を集結して生まれたトップアスリート向け競技用義足として開発、2016年より販売開始されました。
受動的な要素で構成されたこれまでの義足に比べ、ロボット技術が駆使されていることで、能動的に動き、ユーザーのより自然な動きを可能にしているのが大きな魅力です。
そこには、技術研究者 遠藤さんの「技術によって障害という言葉をなくす」という熱い想いがあります。
いま、私たちがファッションとしても身につけている”眼鏡”は、たった数十年前には視力の弱い方があたかも障がい者のように扱われ、眼鏡をかけることがコンプレックスに感じられることがあったと言います。
眼鏡と同様に、技術が進化し、それが一般にも広く普及することによって、現在は障害として扱われる身体能力が、そうではなくなる時代がくるかもしれないのです。
遠藤さんが目指しているのは、身体を再定義するような技術開発。
私たちの身体が技術によって今後どのような進化をしていくのか、Xiborgの義足技術を中心に、近い将来に起こりうる夢と展望をお話しいただきます。(保谷)
・遠藤 謙
・義足エンジニア、株式会社Xiborg 代表取締役
・演題:「技術で障害という言葉をなくす」
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客観性に閉じ込められる私たち
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教養としての仏教:苦しみをどう超えるのか
柳 幹康
東京大学東洋文化研究所 准教授
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