KEIO MCC

慶應丸の内シティキャンパス慶應MCCは慶應義塾の社会人教育機関です

ファカルティズ・コラム

2007年02月22日

“ウェブでしか読めない”を読もう

思考力系の話が続きましたので、本日は私のお気に入りのウェブサイトをご紹介しましょう。
ちなみに今後も、「マイ・ブックマーク」というカテゴリーで、皆さんの知的好奇心の充足やビジネス知識・スキルの向上に役立つウェブサイトを、少しずつご紹介していきたいと思います。
その記念すべき「マイ・ブックマーク」の第1回は、(身内で恐縮ですが)『株式会社慶應義塾大学出版会』のウェブサイトです。
実は慶應義塾には2つの株式会社があり、ひとつが私の職場である慶應MCCを運営する『株式会社慶應学術事業会』、そしてもうひとつがこの『株式会社慶應義塾大学出版会』なのです。
この会社、設立当初は慶應義塾の通信教育の教材制作からスタートしたのですが、徐々に事業規模を拡大し、現在は通信教育の教材に加え、学術書・教科書・啓蒙書・その他の一般図書を出版している、れっきとした出版社です。
それでは、私はなぜそうした出版社のウェブサイトをご紹介したいか?
それは、このサイトの『ウェブでしか読めない』が、なかなか充実しているからなのです。
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 慶應義塾大学出版会『ウェブでしか読めない』


ここには、まさにウェブでしか読めない様々な読み物が連載されています。
すべて挙げるわけにはいきませんが、2つだけご紹介しておきましょう。
(1)栗原航海(後悔)日誌@Harvard
 冒頭で編集者が、「ハーバード大学ケネディスクールでシニアフェローとして活躍されている栗原潤氏が、自らの「苦い失敗」や「驚きの経験」から得た教訓をご紹介しつつ、日本の若い方々に熱くて明るいメッセージをお届けします」と書かれている通り、これからグローバルに世界に漕ぎ出そうしている方々(たとえば海外のMBA取得を目指されている方)に対する、応援歌ともいえる連載です。
 単に留学時の心構えやコツを伝授するのではなく、政治経済の国際情勢や米国(および身近な知識人たち)の反応なども織り込みつつ、栗原氏の苦闘(文体はひたすらさらりとしていますが)を追体験できます。
 なにか読んでいるだけで“事情通”になったような錯覚(私の場合は間違いなく錯覚です)さえしてきます。若手のビジネスパーソンに読んでいただきたいですね。
(2)福沢諭吉の出版事業 福沢屋諭吉
 ご存じ慶應義塾の創始者である福沢諭吉。自ら自伝の中で「商売に不案内」とカミングアウトしていた彼が乗り出したのが、『福沢屋諭吉』という屋号の出版事業です。(いや、私も義塾の末席にいる人間ですが、この連載を読むまで全くそのことを知りませんでした)
 この連載では、その事業のプロセスと成果を、様々な文献を提示しながら再現して見せてくれます。そしてそれが本当に面白い!
 営業マンとしての福沢諭吉、編集者としての福沢諭吉、そして経営者としての福沢諭吉の姿が、まるで目の前にいるように感じられるでしょう。そして各分野(職種)における彼のプロフェッショナルとしてのこだわり、従来の古い商慣習を打ち破ろうとする精神とそのための様々な仕掛けには、ただ舌を巻くしかありません。
全てのビジネスパーソンに、特に起業家を目指す方々には、ぜひ読んでいただきたいサクセスストーリーです。
そう、まさに彼は明治初期の『ベンチャービジネスの旗手』だったわけですから。

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