ファカルティズ・コラム
2007年01月09日
“勇気”を胸に
皆さんあけましておめでとうございます。
今年も慶應MCCでのプログラムや研修でお目にかかるのを楽しみにしております。
さて、2007年のこのブログ最初のエントリーは、この名言からスタートさせていただきたいと思います。
あらゆる局面において重要となるのは、不安定な勝算に賭け、
不確定な未来へと自分を投げ込める、自己への信頼・一足の内面的跳躍。
つまり「わずかな勇気」だ。
エヴァンジェリン・マクダウェル
( 「魔法先生 ネギま!」より 講談社少年マガジン 赤松健 )
小説や映画、そしてマンガは名言の宝庫ですが、この台詞を目にした時、この“勇気”という我々が気安く使っている抽象的な言葉の本質が見えたと思いました。
当たり前のことですが未来は不確定です。そしてどんなに勝算があっても、それは100%ではなく、不安定なはずです。
そこに自分を投げ込むために必要なのが、自分自身を信頼し一歩踏み出そうとすること、つまりは“勇気”なのです。
闇雲に突き進むことは“勇気”ではなく“無謀”です。
「出たとこ勝負」で成功したとしても、それは単なる結果オーライでしかなく、次の大きな失敗を回避するための学習には繋がらないでしょう。
その意味で、この“勇気の定義”である名言に私が付け加えたいのが、「明確な成功イメージを持つ」ということです。
ビジネスの局面に置き換えれば、
「どうなったらこのプレゼンは成功したと言えるのか?」
→客先キーマンが「もっと詳しく聞かせてほしい」と言ったら成功?
→客先担当者から「費用はもう少し下げられる?」と聞かれたら成功?
「どうなったらこの会議は成功したと言えるのか?」
→問題解決のアクションプランが決まったら成功?
→参加者全員から様々な意見が出たら成功?
といった風に、いろいろ想定できるはずです。
2007年、私も「自分自身を信頼」し、「明確な成功イメージ」を持ち、そして「一歩踏み出す」ことを心がけて、講師という仕事で皆さんに、そして微力ながら社会に貢献していきたいと考えています。
皆さんもぜひ、この“勇気”を胸に、新たな年に臨んでいただきたいと思います。
この名言の冒頭にもあるように、“勇気”は「あらゆる局面で重要」なはずですから。
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慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
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福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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