学びの体験記
2005年06月14日
「エンジョイ キャリア!」
細川泰史
株式会社 リクルート・エックス ゼネラルマネジャー エグゼクティブコンサルタント
皆さんはご自身のキャリアを楽しまれていますか?
私は、現在(株)リクルート・エックスで、エグゼクティブサーチの仕事をしています。私たちが行なっているサービスは、従来のヘッドハンティング型ではなく、候補者の立場に立って、その方が一番輝ける場所をご紹介していく「エグゼクティブプロモーションサービス」を展開しています。候補者の方達には、私たちのネットワークから紹介でのみお会いしています。従来型ではない、独自のスタイルが受けたのでしょうか。4期目の昨年は年間で190件もの案件を成立させるまでになって参りました。
少し私自身のバックグランドをお話ししますと、S60年新卒(専攻は全く関係ないバイオテクノロジーでした)でリクルートに入社後、人事部採用担当4年、人材総合サービス事業(Bingなどの媒体を使いながら各企業さまの採用のコンサルティングを行なう部門)12年9カ月、キャリア事業(個人のキャリア支援をテーマにキャリアカウンセリングをひとつのコンテンツとした新規事業)1年3カ月、そしてエグゼクティブサーチを2年3カ月です。ご多分に漏れず、クランボルツ先生の「プランドハップンスタンス」よろしく、偶発的な人事配属、人事異動に身を任せ、上司や同僚に恵まれ、キャリアを重ねて参りました。
そんな中、リクルート・エックスに来てエグゼクティブサーチの仕事をし出したとき、私の中に自然と、「天職」に出会った喜び、手応えを感じました。ピッチャーに例えて言うなら、「自分の持ち球、それも小細工をせず直球で勝負できる」感覚です。振り返ると、たまたま歩んだキャリアでしたが、今のエグゼクティブサーチの仕事は、それまで経験してきた「採用実務」「経営者に対して、人の面からのコンサルティング」「個人支援のキャリアカウンセリングのノウハウ」に加え、ビジネス経験、マネジメント経験全てを使う集大成のようなものです。また、経験より何よりも、「この仕事が好き!」という感覚がありました。こう感じた私は、20年目を迎えた昨年、自らの意志で転籍をしました。まさしく金井壽宏先生のおっしゃる「節目のキャリアデザイン」でしょうか。「この領域で自分は勝負していく」と決めることができました。
さて、普段私が接している方達は、いわゆる経営幹部、経営幹部候補の方達です。年齢は、30代半ばから50代の方々です。中には経営者としてご活躍中の方もいらっしゃいます。本当に色んな方がいらっしゃいます。
ある方は、大手企業でトップ昇進を続けてこられたものの、役員レースに敗れ、自己効力感を失って、ある方のご紹介で私に会いにこられました。最初は元気がなく、どこか後ろ向きなところがありましたが、じっくりお話しする中で、その方の持つ強みをご自身で確認され、少しずつ元気になられました。もともとそれだけご活躍されてきた方です。強みが発揮できるフィールドがはっきりすれば、イキイキとされます。その方は、現在他の上場企業の役員をされています。
また、ある方は「いつか経営者に」という思いを持ちながら、外資のある業界の営業をずっとやってこられていました。通常のヘッドハンティング会社は、同じ業界の同じ領域の仕事ばかりを紹介してきたらしいのですが、その方の志向とポテンシャルを重視し、全く異業界のCEOポジションをご案内したところ、ご自身も努力され、そのポジションを手に入れられました。現在、非常にご活躍されています。
共通して言えるのは、みんな人間ということです。みんな、「好きなこと」「やりたいこと」は活き活きと力を発揮されるのです。
このエグゼクティブサーチの仕事を通して、お手伝いした候補者の方達が活き活きとご活躍されている姿を見ると、本当に嬉しく思います。
それぞれの方が、それぞれのキャリアをエンジョイされていることが私の使命のひとつだと思っています。
蛇足になりますが、私は現在も現役のヨット選手として週末を過ごしています。J24というクラスで、昨年も日本代表として3度目の世界選手権に出場しました。私にとっては、このヨットの活動は大事なライフワークのひとつになっています。つまり、私のキャリアの一部なのです。
これからも、周りの方達のキャリアを支援すると共に、私自身もより一層、キャリアを楽しみたいと思っています。
※「プランドハップンスタンス」、「節目のキャリアデザイン」については、『働くひとのためのキャリア・デザイン』(金井壽宏著、PHP新書)に詳しく書かれています。ご関心がある方はぜひお読みください。
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不易流行の経営学を目指して
~稲盛経営哲学を出発点として~
劉 慶紅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授
日本経営倫理学会常任理事
稲盛経営哲学に学びながら、人間性を尊重し、利潤追求と社会貢献の統合をめざす経営学理論を構築する、新論が真論となり、不易流行の経営学として結実することを目指して。
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『VIVANT』とテレビ局社員
福澤 克雄
(株)TBSテレビ コンテンツ制作局ドラマ制作部、演出家・映画監督
私にとっての道は、TBSにありました。『VIVANT』は、同じような夢を持つ若者たちの道標になってほしい、そんな思いも込めてチャレンジした作品です。日本のドラマ界、映画界を目指す皆様、夢はあるけど方法がわからない皆様の一助になればと願っております。
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