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自分の学びをふりかえる

2010年06月08日

金屋雅司
扶桑電通株式会社

 私は情報通信関連の商社で人事・人材開発の仕事を担当しています。新卒として入社し、現在の部署に配属され12年目を迎えています。今は研修と採用の仕事を主に担当しています。

 まず慶應MCCのプログラムを受講するまでの経緯をお話させていただきたいと思います。今は勉強ブームで社会人の学びが盛んだという話がよく取り上げられています。私自身も少なからず社外の講習会に参加していますが、昔からそうだったわけではありません。


 きっかけは社会人2年目まで遡ります。当時は教育訓練給付金の制度により資格ブームなどといわれた時代でした。私が最初に取り組んだのは社会保険労務士の勉強でした。当時新しい上司と合わず、漠然と会社に不満を持ったことがきっかけだったと記憶しています。今思いかえせば大した理由ではなく、資格試験の勉強は単なる現実逃避だったのだと思います。それでも(恥ずかしい話ですが)真剣に勉強に取組んだ経験が無かった私にとって、勉強そのものが楽しく、また資格試験の勉強を通して、読書の習慣や勉強する方法を身につけることができたと思っています。

当時は仕事がかなり忙しく、仕事と資格試験の勉強の両立はかなりタフでしたが、運良く1年で合格することができました。その後さらに難しい資格の取得を目指し、税理士試験の勉強を始めたのですが、内容も難しく、必要な時間も増えたため、時間が経つにつれ自分自身が会計の仕事を今後本当にやっていくのか自問自答するようになりました。おそらく自分自身のキャリアをこの時に初めて真剣に考えたのだと思います。会計の仕事は自分の道ではないというのが結論でした。

 その後偶然に見つけた雇用・能力開発機構が主催するキャリア・コンサルタント養成講座に参加したことが私にとって転機となりました。講座のなかで人事や人材開発についての基礎知識を学び、また講座でご一緒させていただいた受講者の方と話すことで、もっとこの分野についての学びを深め、仕事に活かしたいと考えるようになりました。

 前置きが長くなりましたが、慶應MCCには、その後の人事・人材開発に関する学習する過程で出会い、2005年の人事プロフェッショナルの講座に初めて参加させていただきました。著名な先生の講義に参加できることが非常にエキサイティングで楽しみな一方、講義やグループワーク、課題の提出についていけるのかと、少し不安を抱えて参加したことを覚えています。講座を受講して人事・人材開発の仕事を専門的にやっていきたいと強く思うようになりました。同じ年に人事制度構築プロジェクトリーダー講座、キャリアアドバイザー養成講座、翌年にはキャリアアドバイザー養成講座<アドバンス>に立て続けに参加しました。この時期の濃密なインプットは今の仕事に必要な知識や考え方のベースになっています。

 そして昨年は3年ぶりに慶應MCC講座(ラーニングイノベーション論)に参加しました。長く携わっている人材開発の分野について一度体系的に学びたいと思ったのが当時の受講理由だったのですが、改めて考えますとそれだけが理由ではなく、本当は仕事に行き詰まりを感じていたからだと今では思います。

 「なぜ自分は学んでいるのか?」と自分に問うと、理由は二つあると思います。一つ目は単純に学ぶのが楽しいということです。そして二つ目は、学ぶ過程で働き方や、生き方についての新しい価値軸を得ることだと思います。学ぶことによって、今まで分からなかったことが分かるようになる。出来ないことが出来るようになる。今までとは違った視点で物事を捉えることができる。仕事への取組み方、働き方、生き方に対する新しい価値軸を得ることで、環境の変化に自分を適用させていくことが、学びのもうひとつの理由なのだと思います。

 現実逃避で始めた資格試験における学び。自分の仕事をより深めるための学び。漠然とした行き詰まり感を打破するための学び。理由はそれぞれ違いますが、よりよく働くため、よりよく生きるために学ぶ必要を感じたのだと思います。

 慶應MCCは開設以来「人事・人材開発のプロを目指す人が学ぶ場をつくりたい」というこだわりがあるそうです。そういったこだわりからか、より新しく、実践に役立つ講座が次々と開講されています。講座に集まる方はアクティブでアンテナを高く張っている方々ばかりで、グループディスカッションやメーリングリスト、はたまた懇親会の場でも多くの気づきを得る機会が多々ありました。学びとは単純に知識を増やすことだけでなく、様々な立場の人から、ものの考え方や見方について気づきを得て、自分の視野を広げること、生きていくための新しく価値軸をつくることもまた学びなのではないでしょうか。

 また最新の知識や考え方を習得したいと思った時、行き詰まりを感じ新たな軸を見つけたいと思った時は慶應MCCの講座のお世話になろうと思っています。

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